J1デビューのG大阪MF山本理仁「残留したい思いは人一倍」次節横浜M戦で先発可能性も

スポーツ報知
取材に応じたG大阪MF山本理

 G大阪のMF山本理仁(20)が4日、大阪府吹田市で行われた報道陣への公開練習後に取材に応じ、J1残留への強い決意を示した。今夏にJ2東京Vから加入したが、直後に左足甲の骨折が判明。リハビリを経て、1日の柏戦(パナスタ)では0―0の後半38分から途中出場し、J1デビューを果たした。「何もできないまま、ここまではもどかしかった。J1に残留したい思いは、人一倍強い、と思います。本当に(来年も)J1の舞台でやりたいので、100パーセントやるしかない」と話した。

 今夏に片野坂前監督の要望もありG大阪に加入。「片さん(片野坂監督)に誘われてきたのに、力になれなくて申し訳なかった。でももうなってしまったことはしょうがない。自分の力を出し尽くすだけ」と語る。次節・横浜M戦(8日)はボランチのMF斉藤が出場停止。先発の可能性もあるが「もちろん、選手として競争に勝ちたいのは当たり前。ただ自分がスタメンでも、そうじゃなくても、立ち振る舞いは考えないといけない。途中からでも、チームにプラスアルファを加えたい」と話した。

 持ち味はボランチの位置から左足のパスで攻撃を組み立てるプレー。しかし東京Vでは球際の強さをより求められるJ2の舞台で経験を積み「守備の部分は、自分の中で成長してきたところ」と語る。斉藤が出場停止の次節、ボランチの候補は攻撃センスが武器のMF山本悠樹、守備力が売りのダワン、奥野らと2つの席を争う。「(山本)悠樹くんは同じ波長、リズムの選手だと思う。ダワンや(奥野)耕平くんと組んでも、お互いの強みを出すことを意識して、その中で左足でのスルーパスだったり、持ち味を出したい」とイメージを膨らませた。

 次節、優勝が決まる可能性がある横浜Mには、東京Vでともにプレーした同じパリ五輪世代のMF藤田が所属。「初めて対戦相手として戦うので、そこは楽しみですし、チームもそうですけど、個人的には負けられない。他にも畠中選手や渡辺皓太くんなど、(東京V)アカデミーの先輩がいるので、勝って試合後に気持ちよく話したい」と笑った。

 残り3試合で降格圏の17位と低迷するG大阪にとって、首位を相手とは言え、引き分けすら許されない横浜M戦。前節は声出し応援が解禁されたホーム・パナスタでJ1デビューを経験し「本当にすごかったですね。だからこそ、このクラブが(J2に)落ちちゃいけない、と思いましたし、自分のパワーにもなりました。何とか残留して、(サポーターと)一緒に喜びたい」とうなずいた。やっと“準備”が整ったパリ五輪世代屈指のレフティーが、追い詰められたG大阪を救うことができるか。

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