紀平梨花、6位で2年ぶり全日本切符「もっともっと上を目指して行きたい」完全復活目指す

スポーツ報知
2年ぶりの全日本切符を手にした紀平梨花(写真はSP、カメラ・矢口 亨)

 ◇中部選手権 女子フリー(9月25日・邦和みなとスポーツ&カルチャー)

 右足故障から約1年半ぶりに実戦復帰した紀平梨花(トヨタ自動車)は、97・80点、合計154・49点をマーク。6位に入り、選考条件をクリアしたため、2年ぶりとなる全日本選手権(12月・大阪)への出場権を獲得した。「タイタニック」を試合で初披露し、3回転サルコー―2回転トウループ、ダブルアクセル(2回転半)―2回転トウループを着氷。単発のダブルアクセルでは転倒するなどしたが、最後まで滑り切った。紀平の演技後の一問一答は以下の通り。

 ―振り返って

 「そうですね。えっとー、演技内容としてはすごく悔いの残るフリーだったかなと思うんですけど。やっぱり練習不足ってか、シミュレーション不足っていうのもあって、アクセルもう1回いけるって思ったんですけど、やっぱり頭で思っても、練習してきていないところもあったので。またシングルアクセルになっちゃってっていうのがあって、そこでオイラー―ダブルサルコーを入れないといけないのに、オイラーがつかなくて。シングルアクセルってことにビックリしちゃって、あの、やばいこれ点数は入らないって。アクセルが両方とも点が入らないっていうのが、そのときにすごい思って、『ほんとやばい通るかな、これ?』っていうのが、すごくあって。アクセルの2つに関してすごく悔しい思いがあるんですけど、でも1番はもう点数の出るときとかも、ほんともう、『通ってくれ』と思っていたので、なんとか通ってて、すごくうれしかった。そこはうれしかったです」

 ーSP、フリー滑りきった

 「いつ痛みが出るかどうかなっていうのはあって。不安もありながら、常に願いっぱなしな期間だったので、とにかくそこはなんとか乗り越えてられて、全日本切符つかむことができて、そこはすごいほっとしていますし。集中とか緊張するかとか、そういうところでは、結構しっかりと集中出来ていたので、そこはしっかりと、良い経験ができたなと思いましたし、久々の試合でも、集中はしっかりできたというところは良かったと思うし。あとは、しっかりと痛みがない、全く何をしても痛みが出ないっていう状態に早く持って行きたいなと。今回、痛みが出る予定ではなかったんですけど、まだ。たくさんトリプルを急に跳んだっていうのがあったんですけど、そういうところで、痛みが出ないようなスケジュールで、今からしっかりと痛みが出ない運動、トレーニングをして、スケートカナダにもっと良い状態の姿をお見せ出来たら良いなと思います」

 ―今後の目標を

 「やっぱり今回、全日本選手権のために出場したっていうのもあって。全日本選手権で万全な、健康な状態で出場して、やっぱり完璧なノーミスをして。やはり表彰台には立って、世界選手権、四大陸などそういった試合に出場できるように頑張りたいなと思います」

 ―今の足の状態

 「昨シーズンの『どうしよう、痛いな』って時期よりは全然大丈夫だと思っているので。歩くのも大丈夫なので。まあ、痛みはあるんですけど、痛み的にはちょっと悪化しても、骨まではいってないと思うので、多分。多分大丈夫です」

 ―今、痛みは?

 「痛みはあるんですけど。全然我慢できるし、でも若干の痛みでも悪化してしまったりするので。それはすごいたくさん跳んだりして、悪化したりしたら、もう練習も積めなくなっちゃうので、今回悪化だけはしないようにって感じだったので、悪化はしてないと思います。今の時点では、今日来たときとかの痛みと変わらない状態です」

 ―今夏の3か月間、滑れなかった期間にやったことで身になっていること

 「そうですね。常に毎日跳べるっていう感覚を持っておきたいくらい、まあやっぱり滑らないのも心配だったので。とにかくトレーニングもパーソナルでやったり、ピラティスやったりしていて。やっぱり今こうやって復帰している時に、思っている以上に体力もあるし、筋力が多分落ちてないからこそ、体力もしんどさが少なかったと思うので。トレーニングは今回急いで仕上げていってっていうことをして、すごい効果はあったんじゃないかなっていうのを今実感していますし。そうですね、なんか少しちょっと無理してやってまた痛くて、やらなかったら良かったなとか思ったり、いろいろあったんですけど。今まあ、ここまでとりあえず、ここまで試合に戻ってこられる状態になったっていうのは、すごくほっとしていますし、そこはうれしいことだなと思います」

 ―タイタニックを試合で演じるの初めて

 「そうですね。えーっと、でも、かなりこのプログラムも作ってから時間が経っていて。ジャンプをしてない練習の期間も結構昨季は長くて、本当は練習しないでおいた方が良かった状態だったかもしれないんですけど、結構そういうところでも、ジャンプ以外のことをしていて。そういった面ではかなり、なじんできたプログラムではあったので。そんなに焦ることなく、練習通り滑れたかなと思っているので。特に試合で、すごいどんなふうに感じたかなっていうのは、練習はしてきていたので、しっかり練習通りできたかなと思いますし。あとは自分がやってる分には、どういうふうに見えているかっていうのが分からなくて、また動画とかがあったら見返して。もっとこういうところ、試合になったら、全然意識抜けているなってところとか、そういうところを見て確認して、改善していけたらなと思います」

 ―今夏、3か月滑ってない期間があった?

 「一応、最後のショーから滑っていなくて、7月末に取材のために3日間だけ30分滑ったっていうのはあったんですけど。それを抜いたら、3週間前に練習始めたので、そこからショーまでの間は滑ってないってことになるんですけど」

 ―痛みがあったから?

 「1番最後のショーでかなり痛めちゃって。朝の練習でジャンプを跳んでいたんですけど、初日の。で、ジャンプやろうと思っていたのに、その練習で痛めちゃって、その公演全部ジャンプ抜きのショーになっちゃって。そっからもう、『これじゃ治らない、やばい』と思って。『休まないと』って自分に言い聞かせて。ほんとにちょっとの間も動かないようにしないとなと思って休んでいました」

 ―GPシリーズ・スケートカナダでの構成は?

 「うーん、そんなに今のところは。練習がとりあえず再開できる、痛みがなくなる、画像上、やっぱり(骨の線が)消えないと怖いなっていうのがあるので。今のところ、まだ計画とかはしていても、その通りに行きづらいところもあるので。まだスケートカナダでは、ベストな状態には持って行けないと思う。またこれから多分、ジャンプはしばらくずっとしないと思うので、痛みが出ないものだけをちょっとやって。痛みが良くなって、完治したってなってからしか、ちょっとできないと思っているので。スケートカナダはそこまで。やっぱり焦点当てずに、全日本に当てたいなと思います」

 ―地方大会から再出発した思い

 「ええ、そうですね。中部選手権自体初めてで。元々近畿には出場してたんですけど。中部選手権で、またこのリンクも初めてっていうので、すごい新鮮な感じではありましたし、お客さんが今回いなかったっていうのもあって、なんだろう。試合っていうより、なんか選考会みたいな気分で滑ることができたのかなって思うので。また、すごい自分の演技にすごいしっかり集中していたので、なんか地方大会とかあまり考えていなかったんですけど、こうやって、それで通過してって段階をちゃんと踏んで、こうやってここまでこれて良かったと思います」

 ―ジャンプ以外のスケーティングの練習はできていた?

 「そうですね。去年は、スケーティングはほぼ休みなくやっていて。ジャンプはどうしても痛いし、治さないといけないっていうので、抑えていたんですけど。やっぱり五輪シーズンってことがあって、もうどうしても滑らないとちょっと怖かったし、疲労骨折っていう確実な判断が、病院によっては全然そういう判断がなかったので、けががないと信じてっていうのを。痛みあるんですけど、骨折って言っているところと、言っていないところがあったので、ないって方を信じながら、練習を進めちゃってたっていうのもあったので。結構そういうところではかなり練習は、ジャンプをしていない分、多かったと思っています」

 ―去年の(練習の)貯金が滑りに表れている?

 「そのように見えるような演技だったらいいなとは思うんですけど。自分の中では、まだどう見えているのか分からないので、自分の満足のいく滑りだったかは分からないし、もっともっと、私の目標はもっと上だと思うので。滑りもたくさん練習が積めるようになったら、もっともっと上を目指して行きたいです」

 ―この大会で1番得られたものは?

 「そうですね。やっぱり試合の感覚をしっかりと、久しぶりに経験して、感覚をつかむことができたかなってところが収穫でもありますし。あとは試合に向けての自分の演技前の調整だとか、6分間前の調整とか、なんか、すごい温めてやるとか、そういうところの微調整みたいなものをしっかりと本番に向けてやるっていうことを1回経験出来たので。試合前の直前の調整も経験出来て良かったなと思っています」

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×