【ヤクルト】村上宗隆56号&3冠王 飾らぬ姿が魅力の根底にある…担当記者が見た

スポーツ報知
7回無死、村上宗隆が56号ソロ本塁打を放つ(カメラ・相川 和寛)

 村上の魅力はその言葉力にある。昨年、幸運にもヤクルト担当として20年ぶりの日本一まで取材した。2年連続の最下位からの逆襲を期した沖縄・浦添での春季キャンプ。主砲の言葉に思わずうなった。「自分は最下位チームの4番。優勝できるチームの4番になれるように頑張りたい」。9か月後、有言実行の活躍でチームを頂点へと導いた。

 圧倒的な存在感からは想像できないギャップも魅力かもしれない。春季キャンプ中、21歳の誕生日を迎えた村上は「まだまだ人間的にも怠ってしまう部分ばかり」と言った。「ロッカーとかも汚いし、先輩にもたくさん注意される。そういうところからしっかりしていきたい」と少し恥ずかしそうに教えてくれた。飾らない姿も人々を魅了する根底にあるのだと思う。

 原動力となっているのは“自分を信じる力”だ。昨年12月のMVP受賞会見では「まだまだ進化するところばかりだし、もっとできると自分のことを信じている」と言った。思考法はさまざまだが、「ここまではっきりと言葉にする人がいるのか」と驚いた。迎えた今季、プロ野球史上初の5打席連続本塁打など圧倒的な進化を結果で示した。

 昨年9月に100本塁打到達し、1年足らずで数字は150本を超えた。100本塁打の記事では、終わりに「21歳はどんな成長曲線を描くのか、想像もつかない」と書いた。今季の活躍を見て、その言葉を選んだ自分を少しだけ褒めてあげたい。(21年ヤクルト担当・小島 和之)

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