◆JERAセ・リーグ ヤクルト8―2DeNA(3日・神宮)
ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が、シーズン最終打席で日本選手最多となる56号を放った。DeNA戦の7回、入江から右越えに出場14試合61打席ぶりのアーチをかけ、1964年に巨人・王貞治がマークした55本塁打を58年ぶりに更新した。マルチ安打で打率も3割1分8厘、134打点として18年ぶり8人目、最年少で令和初の3冠王にも輝いた。セ・リーグはこの日で全日程を終え、チームは両リーグで唯一80勝に到達。12日から本拠地でクライマックスシリーズ(CS)最終ステージに臨む。
◆村神様に聞く
―王さんを超えた。
「今シーズン、偉大な方の記録を破ることができてうれしいけど、王さん、野村さん、落合さんなど、もっともっとすごい偉業を成し遂げていますし、僕もその偉業をこれから続けていくのが大事。もっともっと長いシーズン、こういう成績を残せるように頑張りたいと思います」
―シーズン最終戦の最終打席で決めた。
「そうですね。最終打席という思いはなかった。自分の打撃フォームを修正しながら今日の練習と動画をみて表現できたらいいなと思っていたので、結果的には最後の打席でホームランを打てたのはびっくりしていますし、最後のご褒美かなと思って素直に喜びたいかなと思います」
―3冠王。
「まだ実感は湧かないけど、チームも優勝できて個人もいい成績を残すことができて、そういう記録だったり、タイトルだったり達成できたのはすごくうれしく思います」
―調子を落としていた。
「プレッシャーがないといったらウソになるけど、優勝や試合に勝つだったり、その打席に打つ、記録に挑む、だったりありましたけど、いい形でこうして終われてうれしかったですし、また一つ成長できたかな」
―シーズンを振り返って。
「終わってみればすごくチームの成績も全て自分のなかで満足いくものになった。打てない時もありましたけど、自分と向き合って最後の結果、目に見えるところに現れている数字に対しては自分の中で満足しています」