日本棋院(東京・千代田区)は2日、日本棋院会員へ向けた「日本棋院ファン感謝囲碁まつり2022」を開催した。囲碁講座や指導碁の他、スタンプラリーや棋士とのふれあいイベントを行った。
ビルの1階から6階まで、日本棋院がすっかりお祭りの雰囲気に包まれた。会場で、日本棋院の小林覚理事長は「日本棋院は会員の皆様で成り立っている。いつもその支えに感謝しており、年に一回感謝を伝える場としてこの祭を開催しています」と思いを語った。
午前のふれあいイベントは、「チームつる」と「チームりん」に分かれ、3つのゲームで棋士が競い合った。チームつるは鶴山淳志八段、芝野虎丸九段、横塚力七段、長島梢恵三段、上野梨紗二段。チームりんには林漢傑八段、許家元十段、鈴木伸二七段、奥田あや四段、徐文燕初段が参加した。司会は星合志保三段が務めた。
ゲーム「答えを合わせましょう」では、「無人島に一つ持って行くものといえば」というお題では林が「鈴木歩」と妻である鈴木歩七段の名前を書き、司会の星合が「一人のろけている人がいますが」と突っ込み。横塚は「虎丸九段」と書き「連れて行きたい」と宣言。チームリーダーの鶴山は「僕も書こうかと思ったんですよ。持って行きたいよね」と共感していた。
借り物競走の「お客様に借りましょう」など、ファンとふれあうゲームもあり、会場は大盛り上がり。敗れたチームりんのリーダー・林は「記録上負けたのは我々かもしれないけど、記憶に残ったのは我々。今日の皆様の夢の中に出てくるのはチームりん。また、ここで遊びましょう。今日はありがとうございました」とファンに感謝を述べた。対局とは違いリラックスした表情の棋士たちにファンからも笑顔があふれていた。(瀬戸 花音)