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J1札幌、ホームのリーグ戦で川崎から初勝利…MF小柏が後半57分再逆転弾

後半57分、勝負を決める4点目を決めてベンチへ駆け出す札幌MF小柏
後半57分、勝負を決める4点目を決めてベンチへ駆け出す札幌MF小柏
今季最後の聖地・厚別で9774人が激闘を後押しした
今季最後の聖地・厚別で9774人が激闘を後押しした

◆明治安田生命J1リーグ ▽第31節 札幌4―3川崎(1日・厚別)

 北海道コンサドーレ札幌は2度の逆転劇で川崎を4―3で撃破した。今季最後の聖地・厚別開催で、2連覇中の強敵からJ2時代を含む本拠リーグ戦で初勝利を奪った。前半2―1から、2―3とされた後半38分にFWガブリエルシャビエル(29)が同点弾。同57分にFW小柏剛(24)が左足で劇的な再逆転を呼び込んだ。11位のままだが勝ち点38とし、福岡戦(8日)で勝てば自力での残留が決まる。

 幾多の伝説を生んだ聖地・厚別の今季最終戦で、ドラマチックなラストが待っていた。VARチェック、相手GKの治療時間も含んだ後半ロスタイム12分表示の12分。エリア内に信じて走り込んだ小柏にパスは通った。右足で丁寧に止め左足で迷いなく右ネットへ。「3―3から僕も皆ももう1点行けると思ってた。熱い試合で最後にゴールできて気持ち良かった」。好機を逃し続けてきた鬱憤(うっぷん)も晴らし9974人に劇的な幕切れを届けた。

 苦しんだ今季も9月3戦で2勝1分け。前節の首位・横浜M戦(18日、0△0)でも深めた自信はこの日も赤黒戦士の諦めない姿勢を生んだ。01年からJ1で1分け6敗、JFLの97年(4□3、厚別)以降、J2の6戦含め13戦未勝利だった本拠・川崎戦で2度にわたり試合をひっくり返した。

 先制された前半は33分にMFルーカスフェルナンデス(28)が右足で、同41分はFW興梠慎三(36)がPKを決め2―1。再び逆転された後半も、生命線の走り戦う姿勢で対抗し、後半38分のシャビエル弾から逆転につなげた。くしくも25年前と同じスコアで劇勝。当時生まれていなかった小柏も「聖地と呼ばれるだけはある。両親も来てくれたここで勝てて良かった」と喜んだ。

 複数のケガ人にMF荒野拓馬(29)も前半で負傷交代。逆境は選手、スタンド一丸ではねのけ価値ある勝利を得た。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(64)も「サポーターが今日も素晴らしい雰囲気を作ってくれた」と感謝。4戦負けなしで息を吹き返した札幌は、次節で6年連続J1残留を決めにいく。(川上 大志)

前半41分、2―1とするPKで単独2位となるJ1通算162点目を決める札幌FW興梠
前半41分、2―1とするPKで単独2位となるJ1通算162点目を決める札幌FW興梠

◆歴代単独2位!興梠J1通算162得点

 FW興梠慎三(36)が魅せた。前半25分にMF荒野の負傷交代でピッチに立つと同41分にPKキッカーに。百戦錬磨の点取り屋は右足で左に決め、佐藤寿人氏を抜き史上単独2位となる、J1通算162点目を奪った。期限付き移籍で加わり4月の右膝半月板手術も経て今季4点目。「今年チームのPKが決まってない中で蹴ってくれと言われていた。記録に名を刻めた事はうれしい。サポーターのためにもここから4連勝を」と頼もしかった。

後半57分、勝負を決める4点目を決めてベンチへ駆け出す札幌MF小柏
今季最後の聖地・厚別で9774人が激闘を後押しした
前半41分、2―1とするPKで単独2位となるJ1通算162点目を決める札幌FW興梠
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