元テレ朝・佐々木正洋アナ「僕の名前が知られるようになったのは猪木さんのビンタのおかげ」闘魂注入に感謝

スポーツ報知
アントニオ猪木さんの闘魂ビンタを受けた“元祖”の佐々木正洋アナ

 アントニオ猪木さんの闘魂ビンタを受けた元祖で、元テレビ朝日アナウンサーの佐々木正洋アナ(68)が1日、スポーツ報知の取材に応じ、「スターの心得を感性で知っている方でした」と追悼した。

 1990年2月10日、新日本プロレス・東京ドーム大会「スーパー・ファイトIN闘強導夢」のメイン試合(坂口征二&アントニオ猪木VS蝶野正洋&橋本真也)前の控え室で“事件”は起こった。

 佐々木アナは当時、入社13年目の35歳。「もし負けるということがあると、勝負は時の運という言葉では済まないことになりますが」とマイクを向けると、2秒間の沈黙後、猪木さんから「出る前に負けること考えるバカいるかよ」という怒声とともに、強烈な張り手が左頬を襲った。

 気付いた時には1メートル以上、吹き飛んでいたという。「切れ味鋭いとはあのことで。『えっ!?何があったの!?』という感じでしたね」

 ビンタをくらったのは、実は同じ質問を繰り返したからだった。「『勝負は時の運―』と、1回目に聞いた時、猪木さんは何も答えなかったんです。部屋には緊張の糸が張り詰めていました。スペシャル番組を組んでいて、猪木さんのコメントなしで試合が始まるのは…。他の質問が思い浮かばず、もう1回ぶつけたら、あれが起こったんですね」

 試合は坂口・猪木組が勝利したが、佐々木アナは予期せぬ出来事に心を奪われた。「猪木さんがリングを下りて真っ先に握手を求めたのが、僕のところなんです。人たらしというか、スターの心得を感性で知っている方でした。ガッと手を握ってくれてね。そうなると(感激して)何も言えないですよね」

 翌朝、洗面所で顔を洗うと、タオルに血がにじんでいた。「鼻血の塊が出てきて(笑い)。首が痛くて病院に行くと、軽いむち打ち。でも、そのスター性のある言動があったから(僕は)イチコロ、やられちゃいましたね」と懐かしんだ。

 闘魂ビンタの“元祖”になったことには感謝しかない。「プロレスファンに覚えてもらいましたから。通勤途中、駅員さんに『猪木さんにビンタされたんですよね。大活躍ですね』と声をかけられたこともありました。僕の名前がある程度、世間に知られるようになったのは猪木さんのビンタのおかげかなと思います」(加茂 伸太郎)

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