【高校野球】 専大松戸が延長で市船橋を下し、関東大会出場 150キロ右腕・平野大地の熱投が勝利呼び込む

スポーツ報知
力投する専大松戸・平野大地

◆秋季高校野球千葉県大会▽準決勝 専大松戸5―4市船橋=延長11回(1日・千葉県SC球場)

専大松戸が市船橋を延長11回で下し、秋季関東大会出場を決めた。

 4―4で迎えた延長11回2死一、二塁から3番・中山凱遊撃手(1年)が左翼線に適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては最速150キロ右腕の平野大地投手(2年)が延長11回を173球で完投。持丸修一監督は「追いつかれて、最後に逃げ切れたのはチームにとって大きい」と頬を緩めた。

 平野の熱投が勝利を呼び込んだ。常時140キロ台中盤の直球にスライダーを効果的に交えるピッチング。1点リードの延長11回は無死三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜け勝利を手にした。準決勝の木更津総合戦(9月25日)に続いて2試合連続で完投。平野は「ピンチでも粘れるようになってきた。自信になりました」と胸を張った。

 バックネット裏から熱視線を送ったDeNA・吉見スカウトは「馬力があってスピードも安定している。直球狙いの打者に対して変化球を投げきれる器用さもある」と来秋ドラフト候補として評価した。

 勝利への強い思いでアクシデントを乗り越えた。7回の打席中に左ふくらはぎをつり、それをかばって走ったことで右太ももをつった。それでも「自分に行かせてください」と持丸監督に続投を志願。最後まで一人で投げ抜き「途中で足をつって心が折れそうになったけど、3年生の応援の力を借りて自分の球を信じて投げました」と汗をぬぐった。

 決勝は2日に成田と拓大紅陵の勝者と対戦する。平野は「もう一回引き締め直して、優勝して関東大会にいきたい」と意気込んだ。

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