山形DF半田陸、国際舞台でのミスも糧にたくましいサイドバックへ「2年後は僕が全部サイドの選手を…」

スポーツ報知
U―21日本代表DF半田陸

 J2山形のU―21日本代表DF半田陸が、代表活動を通じて、また一つ成長のきっかけをつかんだ。9月にスペインとイタリアで行われた国際親善試合2試合に出場。U―21スイス戦(1●2)では後半34分からピッチに立ち、続くU―21イタリア戦(1△1)は先発出場を果たした。これまでも右サイドバックの中心選手として世代を引っ張ってきた20歳は、「Jリーグやアジアカップでは絶対にできないような対戦相手とプレーができたし、そこで勝ち抜いていかないといけないことを改めて感じた」と振り返った。

 特に世界の厳しさを痛感したのが、アウェーで行われたイタリア戦だった。日本はイタリアの圧に屈し、切り替えの遅さや細かなミスが散見して前半は防戦一方。大岩剛監督は「評価できない」と厳しい言葉を並べる45分間となった。半田もサイドの突破を許し、持ち味の攻撃参加がままならぬ状態に。なんとか耐えしのいでいた同39分には、「自分らの時間ができていなかったので、落ち着かせたいと思ったところのミスで失点した。クリアをすぐにするべき場面だったし、場所だった。僕個人の責任」とペナルティーエリア内で受けたボールの処理が遅れ、先制点を献上した。

 「ああいう一つのミスでやられるのが世界。90分間の集中力は上げないといけないし、対峙した選手は前半も後半もとてもスピードのある選手で何回もサイドを使われてしまった。もっともっと個人の対人能力を強くしないといけない」と悔しげな表情を浮かべ、言葉を絞った。

 それでも後半はプレッシャーをかけ続けていた相手が疲弊してきたこともあり、チームは徐々に盛り返した。注力してきたセットプレーから同点ゴールが生まれ、その後も好機を演出。半田も相手のポジショニングを加味しながら内外を使い分け、前線に駆け上がって攻撃に積極的に絡む本来の姿を見せた。だからこそ、「いくら内容が悪くても絶対に前半を0で終わらせないといけなかった」と勝ちきれなかったことを悔やみ、試合開始直後から100%以上のパフォーマンスを発揮する重要性を口にした。

 5試合に出場した6月のU―23アジア杯とはまた違う、大きな収穫を得た今遠征。イタリアもスイスもパリ五輪最終予選を兼ねるU―21欧州選手権への出場を決めており、互いに開幕まで2年を切った大舞台への出場権を得れば、再び相まみえる可能性はある。世界のレベル、一つのミスが招く結果を改めて体感した半田は、「2年後は、僕が全部サイドの選手を止められるような選手になりたい、チームを勝たせる選手になりたいと、強く思いました」とまっすぐなまなざしで一つ一つの言葉に力を込めた。まずは今シーズン終盤戦、J1昇格に向けて負けられない戦いが続く山形で、チームを勝たせるサイドバックとしてひた走る。

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