三遊亭好楽「歌さんが呼んじゃったのかな」笑点メンバーの兄弟子が円楽さん悼む

スポーツ報知
三遊亭好楽

 日本テレビ系演芸長寿番組「笑点」の大喜利メンバーで活躍した人気落語家・三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・会泰通=あい・やすみち)さんが30日、肺がんのため都内の病院で亡くなった。72歳。所属事務所が公表した。葬儀は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。

 同じ円楽一門会で、「笑点」の大喜利メンバーとして円楽さんと長年共演してきた兄弟子の三遊亭好楽がこの日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、思い出を語った。

 2020年4月に亡くなった妻・とみ子さんのお墓参りをした直後だった。孫の言葉に耳を疑った。「円楽さんが亡くなった」。信じられずにテレビをつけると、円楽さん死去のニュースが目に飛び込んできた。

 「歌(歌丸)さんが呼んじゃったのかな。母ちゃんとは49年間連れ添ったけど、楽ちゃんは52年間。前座の時からですから。野球して、お酒を飲んで、海外旅行をして。うちの母ちゃんと同じ72歳で逝ってしまって。(とみ子さんに)『楽ちゃん、早く来すぎだよ』って怒られてるんじゃないかな」

 4歳差の円楽さんとは「兄さん」「楽ちゃん」と呼び合い、苦楽を共にしてきた。「よく2人で、5代目円楽師匠に怒られてね。『もっと面白いこと言えって』。番組では『腹黒』と言われていたけど、私と楽ちゃんの間ではそんなことなくてね。頼んだことは嫌な顔をしないでやるタイプでね」

 脳梗塞(こうそく)のリハビリを続ける円楽さんが6月頃、笑点の収録を行う後楽園ホールに現れた。痩せ細っていたが、その2週間後10キロ太っていた。「退院して食べたいものが食べられる。“これ”もやれるしね」としたお酒を飲むしぐさが忘れられない。

 8月11日。円楽さんが約7か月ぶりに高座復帰した国立演芸場で交わしたやり取りが最後の会話となった。円楽さんからうなぎの差し入れを受け取り、「ごちそうさまです。でも弟子が16人いるんですけど」と言うと、円楽さんからは「そんなの自分で買いなさいよ」と返ってきた。

 若手が修業する場を作ろうと「両国寄席」をたち上げたのも、垣根を越えた東西の売れっ子を集めた博多・天神落語まつりを開催したのも円楽さんだった。「年下の彼にずっと甘えていたけど、もうそんなこと言ってられないね。楽ちゃんの思いを継がないといけない」と目に涙をため、誓った。その後、自宅を弔問し「いい顔してました」と語った。

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