落語家の三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・会泰通=あい・やすみち)さんが30日、肺がんのため都内の病院で亡くなった。72歳だった。所属事務所が発表した。1977年から出演している日本テレビ系「笑点」の共演者らが、悲しみのコメントを寄せた。
各メンバーのコメントは以下の通り。
林家木久扇「訃報に接し、突然なことなので悲しみというより…表現の仕様がありません。私のことを『おじさん』と格別に呼んでくれていたお付き合いでした。がっかりです…安らかにおやすみ下さい」
三遊亭好楽「先程会って来ました。いい顔してました。開口一番は『何で俺より先に逝くんだ』でした。俺より四つも若いんだよ。早すぎるよ。笑点でも落語界全体でも本当にお世話になりました。博多落語祭り、札幌落語祭り等々沢山の仕掛けをして動き回ってました。やっと休めるね。ご苦労さまでした。心よりお悔やみ申し上げます」
三遊亭小遊三「気丈な人だから必ず復帰してくれると信じてましたが…残念です。笑点の世話役で公私ともにお世話になりました。またゴルフ仲間でもあり、楽しい思い出がたくさんあります。まだちょっと信じられません」
春風亭昇太「円楽師匠の訃報にふれ言葉もありません。倒れられてからも笑点の収録に遊びに来られていて、みんなで軽口を交わした時が最後になってしまいました。とても真っ直ぐな方で、博多天神落語まつり等、数々の落語イベントを企画されるなど、落語にも真剣に向き合う姿が忘れられません。先日も国立演芸場で復帰の高座を務めたばかりで、近いうちに楽屋でお会い出来るものと思っていただけに、とても残念です」
林家たい平「ラジオ収録途中に入ってきた、突然過ぎる訃報に全く受け止められないのが今の気持ちです。強い気持ちを持っている師匠でしたので、必ず戻って来てくださると信じていました。あまりにも早すぎます、あまりにも突然過ぎます。もっと色んな話しをしたかったですし、教えてもらいたかった。落語を愛し、笑点を愛し、本当に優しい師匠でした。私が笑点に入ってから常に隣に円楽師匠がいてくれました。どれだけ心強かったかわかりません。師匠が帰って来たら、あれもしたいこれもしたいとずっと思っていたことが、もう叶えられないんだと思うと寂し過ぎます。時に兄のような存在であり、落語の大先輩であり。たくさんの教えを受けました。まだまだやり残したことがたくさんあると思います。少しでも円楽師匠の想いを繋いで行けたらと思っています。大好きでした円楽っち!はやすぎますよ!もっと一緒にいたかったです」
桂宮治「突然の訃報に接し、ただただ驚いております。私がまだ二ツ目になりたての頃から円楽師匠プロデュースの博多天神落語まつりに出演させていただき、それ以来大変お世話になっておりました。いつも後輩芸人に目をかけてくださる円楽師匠。笑点メンバーになった時も『お前はうるさいけど、元気に頑張れ』と声をかけてくださり、8月国立演芸場での高座復帰の際にご挨拶に伺うと、高座に呼ばれ、『俺が戻るまで笑点頑張ってくれよ』と言って頂いたのが円楽師匠との最後の会話になってしまいました。リハビリを乗り越えて必ず帰って来てくれると思っていたので、今でもまだ信じられません。これから沢山教えてもらいたい事がありました。まだ気持ちの整理がつきませんが、円楽師匠には天国でゆっくり休んで頂きたいです。どうかこれからも若手を見守っていて下さい。ご冥福をお祈りいたします」