立川志らく、三遊亭円楽さんに“あんパンの恩返し”ができなかったことを悔やむ「心の整理がつかない」

スポーツ報知
円楽さんの死を悼んだ立川志らく

 落語家の立川志らくが、30日に肺がんのため死去した三遊亭円楽さん(享年72)を悼んだ。

 志らくは、2000年に円楽さんが長年出演していた日本テレビ系演芸番組「笑点」への批判もつづった著書「全身落語家読本」を刊行。その後、新幹線で笑点メンバーと居合わせた際、円楽さんだけが「俺今日、おいしいあんパン買ってきたんだ。志らく、おまえも食うかい?」と声をかけてくれたという。「涙が出るほど喜び、なんて心の広い人なんだろう、心の中で笑点の悪口言ってすみません、と感じておりました。円楽師匠にはずっとその感謝の気持ちを持っていたので、リハビリ中の師匠のためならばと笑点への出演を決めました」。

 今年5月に脳梗塞でリハビリ中の円楽さんに代わり、笑点に出演した志らくは「円楽師匠、洒落がキツすぎます。あんパンの恩返しもまだしていないし。円生にだってまだなっていないし。落語界を統一するはずだったし。円楽師匠とはまだまだやらなきゃいけないことがあったのに。『志らくは俳句も落語も破調だな』と言われたことが忘れられません。ちょっとまだ心の整理がつかないです」と早過ぎる死に気持ちがまとまらない様子だった。

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