【ボートレース】<クイーンズクライマックスへの道>出場停止を乗り越えた藤原菜希が初出場を狙う

スポーツ報知
東京勢8年ぶりの大会参戦を目指す藤原

 女子最強を決める年末の祭典・プレミアムG1「第11回クイーンズクライマックス(QC)」は、ボートレース住之江で12月28日から31日まで(シリーズ戦は26日から)開催される。過熱する出場権争いのなか、大きな存在感を放っているのが藤原菜希(26)=東京・107期=だ。東京勢8年ぶりの大会参戦を目指し、過去最高ペースで賞金を積み重ね、現在ランク18位。その活躍の原動力に迫った。

 今年の藤原は、今までとはひと味もふた味も違う活躍ぶりを見せている。3月に戸田で約1年11か月ぶりの優勝を飾ると、7月までに3Vを達成。その後も順調に優出を果たし、23年前期の適用勝率は7・08と過去最高の数字を記録している。「特に今までと変わったことはないんですけどね」とクールな口ぶりだが、「人のレースを見ることは増えたかもしれません。うまい人から学ぼうと思って」と好調の要因を分析する。むしろ、成長したのは技術的な部分よりもメンタル面だ。「とにかく冷静になろうと努めることにしたんです。結構、今までは熱くなって事故って、台無しになることが多かったので」

 決して順調なレーサー人生ではなかった。19年3月の大村でデビュー初Vを飾り、次代の東京支部を背負う存在として期待されていた。しかし、20年2月20日の尼崎での走りが「騒擾(そうじょう)を惹起(じゃっき)する可能性のある航法」と問題視されて即刻帰郷。同年6月から1年間の出場停止と、異例の重い処分が科された。「今となっては、あの経験で自分があるんだなって思っていますよ」とさわやかに振り返るが、当時の苦悩は察するに余りある。

 その経験を糧に鍛錬を積み、ついにつかみかけている大舞台へのチケット。夢がかなえば、東京支部では14年の永井聖美以来2人目となる。永井が愛知支部からの移籍組であることを思えば、“純”東京支部では初出場の偉業だ。「もちろん年末は意識していますよ。そこに向けて頑張っています」。静かに意気込む瞳には、闘志の炎が燃え盛っていた。(角田 晨)

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