J1 清水vs磐田「静岡ダービー」10月1日から延期、20年ぶりの平日開催も

スポーツ報知
アイスタで水を配布した清水エスパルスの選手と関係者

 J1清水エスパルスは28日、10月1日に予定されていた磐田戦(アイスタ)の開催延期を発表した。台風15号によって静岡市清水区で断水と土砂崩れが発生し、復旧に至っていないため。チームは三保で練習を行い、MF竹内涼(31)らが被災者への思いを口にした。代替日程は調整中だが、2002年9月18日以来、20年ぶり7度目となる「平日ダービー」の可能性も浮上している。

 「静岡ダービー」延期―。練習前に届いた一報を、清水イレブンは冷静に受け止めた。三保グラウンドで調整を終えたMF竹内は「現状を知って、試合どころでは…という気持ちだった」。清水区では、3万世帯以上(28日時点)で断水が続く。「まだ困っている方がたくさんいる。今は、支援活動に力を注ぎたい」とチームの思いを代弁した。

 クラブもサポーターの安全確保を最優先した。アイスタ周辺の道路で土砂崩れが起き、スタジアム内の手洗い場は水が流れない状況だ。来場者の安全面と衛生面を考慮し、Jリーグと静岡市と協議の上で開催延期の決断に至った。

 代替日程は未定も、20年ぶりとなる「平日ダービー」の可能性も浮上している。関係者は「できるだけ多くの方に見ていただきたいが、他のイベントとの兼ね合いもある」と週末開催を模索しつつ、平日の実施も視野に入れる。カップ戦の決勝や磐田の日程を勘案すると、19日(水)、23日(日)などが候補日となりそうだ。

 リーグ終盤の大一番を前に、約2万枚のチケットは完売していた。県内には収容人数5万人以上のエコパスタジアムなどもあるが、関係者は「アイスタが完全に復旧するのを待って、試合を行いたい」。代替地では否定し、本拠での開催にこだわる姿勢を見せた。

 次戦は10月8日の川崎戦(午後2時、等々力)。代表ウィークによる中断期間もあり、前節の福岡戦(17日、2●3)からは約3週間の間隔が空く。実戦感覚が薄れる懸念も、FW北川航也(26)は「言い訳にはならない。被災した方々へ勇気を与えられるように、準備をしたい」。力強いプレーで逆境をはね返す。それが、清水区民の光になると信じている。(内田拓希)

 〇…J1清水エスパルスは27、28日に、断水が続く清水区民を対象としてアイスタで飲用水の無償配布を行った。9・5リットルボトル約2500本(ジャパネットウオーター社提供)と、J1磐田から寄付された500ミリリットルの飲料水7200本を配布。実家が被害を受けたDF立田悠悟(24)は「被災は身近に感じている。少しでも力に」と話した。

 ◇静岡ダービー」は延期となったが、サッカー王国のライバルチームが被災地支援へ“強力タッグ”を組んだ。27日には、J1磐田が台風15号の被災地を支援する活動として、J1清水と磐田市に飲料水を提供。スポンサーから提供、協力を得て購入した500ミリリットルのペットボトル7200本を清水に、1440本を磐田市に寄付をした。

 断水が続くIAIスタジアム日本平では、両チームの選手が練習後に駆けつけ、断水に苦しむ方々へ水を配布。27日の練習後にはMF山田大記(33)が「クラブや選手ができることはたくさんあると思うので、模索して活動していきたい」と語り被災地支援を約束していた。

 ダービーマッチの代替試合の開催日程は発表されていないが、磐田は“じっくり調整”で上位陣へと臨む形となる。10月8日の5位・鹿島戦(午後2時、ヤマハ)、12日の首位・横浜M戦(午後7時、日産ス)前に急きょプラスされた約1週間以上の上位チームの対策期間。最下位から逆襲へ、最高の準備をしてきっちりと勝ち点を奪い取れば、J1残留への光がはっきりと見えてくる。(森智宏)

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