◆凱旋門賞追い切り(28日、エーグル調教場)
力強い脚取りだった。ディープボンドはエーグル芝周回コースで、フォレ賞に出走するエントシャイデンを追走。手綱を動かす相手に対し、余力を感じさせるような手応えで併入に持ち込んだ。
騎乗した川田は「とてもいい内容で走ることができていたし、ここまで順調にこられていると実感できる内容でした」と満足げな表情を浮かべた。子供の頃、佐賀競馬で調教師をしている父から米ブリーダーズCとともに特別だと聞いてきた舞台。「日本ではここ数年、なおさら重要なレースになっています。日本競馬界にも、日本のファンにも、個人的にも大事なレースになっていると思います」と自身4度目の挑戦に表情を引き締めた。
14着に敗れた昨年はフォワ賞から中2週での臨戦だったが、今年は宝塚記念(4着)からの直行だ。「今思えば、疲れが残っていた。去年より今年の方が自信はあります」と大久保調教師。苦い経験を糧に、2年越しの悲願に立ち向かう。