◆凱旋門賞追い切り(28日、エーグル調教場)
ステイフーリッシュはエーグル芝周回コースで滞在する清水厩舎の馬を相手にした併せ馬。ルメールが気合を乗せながら馬体を並べ、何とか併入に持ち込んだ。「併入させてくれたという感じだけど、調教は動かない馬だから」と、矢作調教師に不安な様子はなかった。
ルメールも「すごくいい状態でした。非常に切れがあって、サウジの前ぐらいです」と前を向いた。これまで騎乗時は3戦2勝、2着1回と連対率10割。特に今春はサウジアラビア、ドバイで海外重賞を連勝した。異国での厚い信頼も納得だ。
世界を知る矢作師らしく本番との間隔を重視し、前哨戦は過去に日本馬が1頭しか出走していなかったドーヴィル大賞(2着)を選択した。「六分の出来で、その割に頑張っていた。いいステップだったと思う。意外性のある馬。そこに懸けたい」。馬の実績こそ劣るが、コンビの力で世界を驚かす。