【西武】今井達也8回0封!平沼翔太V弾!甲子園V腕共演で1-0勝利…29日楽天黒星ならCS進出決まる

スポーツ報知
6回を抑え源田壮亮とタッチする今井達也(左)(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 楽天0―1西武(28日・楽天生命)

 西武が甲子園優勝投手の活躍で、CS進出をかけた楽天との大一番を制した。5回、15年センバツV右腕の平沼翔太内野手(25)=敦賀気比=が移籍後初となる今季1号の先制ソロを放つと、投げては16年夏の甲子園を制した今井達也投手(24)=作新学院=が8回無失点の好投で今季5勝目。29日に楽天が敗れると、西武の3年ぶりのCS進出が決まる。

 天然芝の香りが心地よい。3位争いの重圧は今井にはなかった。「一番好きな球場で雰囲気もいいですし、外で野球ができるのは楽しみでした」。8月12日、同球場で6回2/3を無失点に封じた相手打線を、この日も抑えた。スライダーを軸に6人の左打者を封じ、浅村からは3三振。無失点で9回を平良に託した。「ゼロに抑えることが自分の仕事だと思っていたのでよかったです」と振り返った。

 「前半戦も投げられなかったですし、ローテンションを守れなかったことがすごく悔しかった」。開幕直前に右内転筋を痛めるなど故障続き。後半戦から復帰すると8月26日のオリックス戦(京セラD)で山本と投げ合って9回2失点と好投したが、体調を崩して戦列を離脱した。

 39度5分の高熱が3日続き「寝たきりでノドが痛くて食べるのもしんどかったので、ほぼ水分だけでした」。体重も2~3キロ減ったが、「1点も許さない」と強く誓った通り、約1か月ぶりの1軍マウンドで有言実行。「無事投げられるまでは戻ったのでよかった」と息をついた。

 勝てばCS進出に王手、敗れれば4位転落という大事な一戦。辻監督はあえて今井に先発を任せた。「ストライクが入らなくて崩れるかもしれなかったけど、オレは抑える方にかけた。この強力打線には今井の力が必要だな、と」。その期待に応える投球を見せた。

 27日は前橋育英時代の13年夏の甲子園を制した高橋が12勝目を挙げ、この日は16年夏を制した今井が好投。辻監督は「本来であれば、今井と光成(高橋)は絶対に中心で投げてもらわないと困る投手」と2人に期待をかけた。「シーズンは投げられないことが多かったので、その分CSに出て挽回したい」と今井。甲子園V腕の勝負強さで大一番を制し、西武がCSに王手をかけた。(秋本 正己)

 ◆今井 達也(いまい・たつや)1998年5月9日、栃木・鹿沼市生まれ。24歳。作新学院で3年夏の甲子園、全5戦で4完投。計41回44奪三振、防御率1.10で優勝投手となり、高校日本代表選出。2016年ドラフト1位で西武入団。180センチ、70キロ。右投右打。年俸5100万円。

 ◆平沼が3年ぶりの一発

 チームに貴重な1点をもたらしたのは平沼だった。5回1死、真ん中低めのチェンジアップを右翼席へ。先制の今季1号は移籍後初アーチ。日本ハム時代の19年以来3年ぶりの一発でもあった。「みんな打つとは思っていなかったので、盛り上がったと思う」と仲間の祝福に破顔した。

 敦賀気比のエース右腕として15年センバツを制したが、プロ入り後は打力を評価されて野手に転向。昨年8月、日本ハムから移籍し今季は開幕1軍メンバーから外れたが、生き残る道を探していた。「チームには強く振って長打を狙える打者がたくさんいるので、粘ったり(塁に)出ることを考えています」。9月は下位打線ながら三塁の先発をつかみ、ここ4試合はスタメン出場。辻監督も「すごく成長している」と評価した。

 「CS争いというか、優勝争いというのは、自分自身したことがないので、すごくいい緊張感を持ってできていると思います」と平沼。しぶとくつないで、勝利に貢献していく。

 ◆平沼 翔太(ひらぬま・しょうた)1997年8月16日、福井市生まれ。25歳。敦賀気比では2年春からエース。14年夏、15年春夏と3度甲子園に出場し、3年春に全国制覇。15年ドラフト4位で日本ハムに内野手として入団。21年8月に公文とともに木村、佐藤との2対2のトレードで西武に移籍。179センチ、80キロ。右投左打。年俸1400万円。

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