巨人が28日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を行い、今秋ドラフトで高松商・浅野翔吾外野手(17)を1位指名する方針を固めた。
球団としての熱意の表れが、異例の早期“公表”に繫がった。原監督も参加して行われた約3時間の会議後、大塚副代表が報道陣に対応。名前こそ明言しなかったものの「1位はもう将来性でいきます」と高校生の指名を示唆。
その選手の評価として「体は大きいわけではないですけど、3拍子そろって、右にも打てる。1番はスター性ですよ。将来のスーパースターになるような素材だと思っている」と最大級の評価を与えた。
さらに9月に米・フロリダ州で行われたU18ワールドカップに出場していた選手かと問われ「その中にいます。くじ引きになるんでしょうけど。別に隠してもしょうがないから。このところ、うちは(世代の)ナンバー1の選手に行ってますから」と事実上の公表に踏み切った。
◆浅野 翔吾(あさの・しょうご)2004年11月24日、香川・高松市生まれ。17歳。屋島小3年から屋島スポーツ少年団で野球を始め、5年から屋島シーホークスでプレー。屋島中では軟式野球部に所属し、3年時に全日本少年軟式大会出場。軟式U15日本代表でアジア選手権優勝。高松商では1年夏からレギュラー。今夏の甲子園は8強。1番打者として春夏通じて初の1大会3本塁打を記録。高校通算67本塁打の長打力に加えて、50メートル5秒9の俊足と遠投110メートルの強肩も魅力で3拍子そろう右の長距離砲。171センチ、86キロ。右投両打。