【ヤクルト】嶋基宏が引退…東日本大震災後には「見せましょう、野球の底力を」記憶に残るスピーチ

スポーツ報知
嶋基宏

 ヤクルト・嶋基宏捕手兼コーチ補佐(37)の現役引退が判明。今季最終戦となる10月3日のDeNA戦(神宮)でセレモニーが行われる模様だ。

 通算1440試合出場、楽天時代には日本一に輝き、プロ野球選手会長も務めた名捕手の嶋が選手生活に区切りをつける。

 移籍3年目の今季はコーチ兼任に初挑戦。1軍出場は1試合のみだが、正捕手の中村が開幕から1か月、故障で出遅れた中、20歳の内山壮や古賀、松本直ら若手捕手の成長をサポートしてリーグ連覇に貢献した。選手として1軍登録されていない期間も1軍同行し、試合前練習は通常通りのフルメニューを黙々と消化。試合ではコーチとしてベンチ入りして助言を送った。

 楽天時代の11年、東日本大震災が発生。同年4月、被災地支援のために行われた日本ハムとの慈善試合の前には、選手会長として「見せましょう、野球の底力を」と記憶に残るスピーチを行った。2年後の13年にシーズン24勝0敗の田中将大らと鉄壁のバッテリーを結成して日本一。東北に勇気と感動を与えた。

 19年限りで楽天を退団してヤクルトに入団。移籍後、1軍での出場試合数は20年が20試合、昨年が17試合と多くはなかったが、若手の模範となる言動でチームの大きな力になった。

 ◆嶋 基宏(しま・もとひろ)1984年12月13日、岐阜県生まれ、37歳。中京大中京高、国学院大を経て2006年大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天入団。当時指揮官だった野村克也監督の薫陶を受けて主力に定着。10、13年にはベストナインとゴールデン・グラブ賞。20年からヤクルトに移籍。179センチ、84キロ。右投右打。

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