【阪神】矢野燿大監督「あした勝てば大きくチャンス」5年ぶり犠打の原口文仁は「尊敬に値する」一問一答

スポーツ報知
1回無死、先頭打者本塁打を放った中野拓夢を迎える矢野燿大監督(右)(カメラ・池内 雅彦)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―4阪神(27日・神宮)

 阪神が連勝で3位タイに浮上した。青柳が6回1失点でリーグ単独トップの13勝目。8月2日以来8試合ぶりの白星で、勝率7割6分5厘もタイトルの条件となる勝利数に乗せた。防御率2・05と合わせ、リーグ3冠が濃厚になった。打線は中野が自身初の初回先頭打者本塁打となる5号ソロ。4回に高卒2年目の高寺が2戦連続打点となる中犠飛を放ち、5回に大山と原口の適時打でリードを広げた。7回以降は浜地、湯浅、岩崎と自慢のリリーフ陣で逃げ切った。

 以下は試合後の矢野燿大監督の一問一答。

―苦しんでいた青柳が久しぶりの勝利

「ちょっと長すぎたけどね。ハハハ。今日も立ち上がり、なかなか慎重にというか。勝っていない、勝ててないということで思いきりいきにくいし。もちろん1個ずつ勝っていかないと、というのは分かっているから、そんなに簡単にいけるところじゃないけど。でも、前半に粘ったから勝てたというのはあると思う。これで最多勝もほぼ、防御率もなのかな。どっちも獲れることになったから、最後の1個、勝つか勝たないかというのは、チームにとっても、ヤギにとっても大きかったと思う。このまま12(勝)のまま止まるヤギより、苦しいけどもう1個いったというのは価値がある」

―リリーフも含め、村上を無安打に封じた

「しっかり向かっていった結果だと思うし。慎重にというか、ここはもう本当、(打球が)上がると(スタンドに)いっちゃうんじゃないかなっていう球場なんでね。攻めながらも丁寧にっていう投球をみんなしてくれたんじゃないの」

―中野が先制パンチ

「もちろん勢いというか、流れをつくってくれた1点になったとは思うけど。きょうはバントが決まった後にみんなタイムリーとか、全員でいい形で一回でしっかりバントを送ってくれたりだとか、向こうのフォアボールとかもあったけど効果的にいけた部分はあったかなと思います」

―原口が5年ぶりの犠打

「そうなん? でもいつも、あいつ練習もよくしてるしさ。あいつの野球に対する姿勢っていうのはホントに尊敬に値するような選手なんで。どんな場面でもベンチにいても、ずっと声を出してるし、練習の時からすごいしね。あんだけ野球に向き合ってやれる選手ってすごいなと思うけど。どんなことやってもフミ(原口)なら納得させてもらえるというか。どんな状況になってもやってくれるという期待を持たせてくれるんで、バントも迷いなく出せたけど」

―原口の好調は大きい

「まあね。マルテもちょっと帰ってきた中でどうかなあっていうところで。どっちをどう使うかっていうのはずっと頭にありながら、でもフミを使っていくことでマルテも大事なところってこともできるし、フミも頭からいきたいって思いもあるし、下げる理由がないような働きをしてくれてる。原口の貢献度っていうのはしっかりしたもの出してくれてます」

―岩崎は危なげなく9回を抑えた

「うん。まあね、明日もあるし、あと2つ(試合)ヤクルトなんで。そういう意味では、投手陣もいい流れの中で明日以降に向かっていけるものを自分たちで作ってくれたので、いい形ができました」

―3位タイに浮上

「いやいや、終わってからが大事だから。もちろん今日勝たないと苦しくなることは分かってて。うちの方が日程早いんだから。あしたも勝つしかないというか、勝てば大きくチャンスを広げる一勝になると思うのでね。あしたも勝ちます」

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