◆秋季高校野球神奈川県大会▽決勝 横浜6―3慶応(27日・サーティーフォー保土ヶ谷)
慶応は横浜に逆転負けで準優勝となった。
巨人などで活躍した清原和博氏の次男・勝児内野手(1年)は「7番・三塁」でスタメン出場。準決勝に続いて父・和博氏がバックネット裏から観戦する中、4打数1安打で5試合連続安打をマークした。
父からの激励が力になった。25日の準決勝後に父から「とにかく打つ気、気持ちを持って全部打ちにいけ。どんな時でも気持ちで負けなければ大丈夫」と言葉をかけられた。帽子のつばには「氣」、「己を信じてリラックス センター返し」と書いてもらった。
父の言葉を心に刻み、いざ決勝へ。「センター返しだけを意識していました」。5回2死一塁の場面で4球目を振り抜き、見事に中前打。父・和博氏も息子の活躍を終始にこやかに見守り、勝児は「試合には負けてしまったけど、お父さんにはいい報告ができる」と笑顔を見せた。
チームは決勝で敗れたが気持ちを切り替えている。慶応は神奈川2位校として来春のセンバツ出場校の参考資料となる秋季関東大会(埼玉、10月22日開幕)に出場。関東大会に向けて「目の前の一戦一戦に集中してやっていきたいです」と力を込めた。