◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―4阪神(27日・神宮)
阪神が連勝で試合がなかった巨人に並び、3位タイに浮上した。CS進出へ、残り2試合もヤクルトと対戦。負けられない戦いが続く中、貴重な1勝を手にした。
先発の青柳は6回6安打1失点でリーグ単独トップとなる13勝目。「粘り強く投げることができました。早い回から点を取ってくれた野手に感謝です」と8月2日以来、8試合ぶりとなる待望の白星をつかんだ。勝率7割6分5厘でタイトルの条件となる勝利数に乗せ、防御率2・05と合わせてリーグ3冠をキープ。初回2死二、三塁でオスナから見逃し三振を奪ってピンチを切り抜けると、2回も1死二、三塁で高梨を見逃し三振。山崎を二ゴロに打ち取ってリードを死守した。村上に対しても初回は四球を与えたが、2回は二ゴロに仕留め、6回は空振り三振を奪った。
打線は中野が自身初の初回先頭打者本塁打。「試合の入りが大事だと思っていましたし、先頭でなんとしても塁に出てチームに勢いをつけたいと思っていました」と5号ソロで先制点を奪い、4回1死満塁から高卒2年目の高寺の中犠飛で追加点を奪った。23日の広島戦(マツダ)でプロ初安打初打点を記録した19歳は2試合連続打点。5回には大山と原口の適時打でリードを広げ、青柳の力投に応えた。
7回以降は自慢のリリーフ陣で逃げ切った。8回は湯浅が村上から154キロで空振り三振を奪うなど3者凡退でリーグ最多42ホールド。9回は岩崎が締め、球団の左投手では史上最多となる27セーブ目を挙げた。