三笘薫はジョーカーが適任だ 突破力と得点力あるアタッカー ベンチにいる安心感絶大…記者が「読み解く」

スポーツ報知
ボール回しする三笘薫(手前は久保建英=カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本―エクアドル(27日・ドイツ、デュッセルドルフ・アレーナ)

 日本代表は、27日のエクアドル戦に向けて前日練習を行い、冒頭15分を公開した。前日会見に臨んだ森保一監督(54)は23日の米国戦からスタメンを全員入れ替えることを明言。先発起用が濃厚なMF三笘薫(25)=ブライトン=は「スタメンでもできることを証明したい」と意気込んだ。8試合5得点とチーム随一の攻撃力を誇る三笘をどのように起用するべきか。先発派の井上信太郎記者とジョーカー派の岡島智哉記者が、それぞれの立場から三笘を「読み解く」。

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 三笘はジョーカー役が適任だ。今大会から選手交代が3人から5人に増えるが、交代枠は主に攻撃陣に使われ、DFを途中出場させることは少ない。疲労と乳酸のたまったDFを相手してこそ、三笘の突破力と得点力は最大限発揮される。チームで最も突破力があり、最も得点のにおいを感じさせるアタッカーだからこそ、切り札として起用したい。

 W杯出場を決めた3月の豪州戦(2〇0)で、後半39分から出場で圧巻の2得点を挙げたことは記憶に新しい。対面のDFは前半からまずまずの動きを見せていたが、対面の南野が“ジャブ”を打ち続けたことで徐々に疲弊。南野に代わって三笘が投入された時には既に足が止まっており、三笘の“ストレート”2発が鮮やかに決まった。

 「ベンチに三笘がいる」という事実は、日本にとって試合を進めていく上での“精神安定剤”となる。仮に先制されたとしても、焦らず試合を進めていくことができる。一方で「ベンチに三笘がいない」となると、ただでさえ難しい逆転勝利が、至難の業に思えてくる。それだけ、代表通算8試合5得点のドリブラーの存在は大きい。時が来れば、三笘でズタズタに。これが起用法の最適解ではないだろうか。(岡島 智哉)

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