◆国際親善試合 ▽U―21イタリア代表―U―21日本代表(26日、カステル・ディ・サングロ)
U―21日本代表は26日(日本時間26日午後10時30分)、敵地でU―21イタリア代表と対戦する。9月の欧州遠征がパリ五輪チーム発足後初参加となるMF本田風智(ふうち、鳥栖)は「自分の特長はゴール前の仕事の部分。数字を残せるように頑張りたい」と気合を込めた。
22日のスイス戦(1●2)はインサイドハーフ(攻撃的MF)で先発出場し、後半15分までプレー。持ち味の一つとする受ける動きから攻撃につなげるシーン、自らゴール前まで切り込んでシュートを放つこともあったが、自身としてはまだまだ物足りない。「結果を残すこと、チャンスメイクの部分はなかなかできなかった。そういうところはイタリア戦でチャレンジして、結果にこだわっていきたい」。味方との連係面もスイス戦後の3日間ですりあわせ、ゴールへのイメージを膨らませている。
また、ヨーロッパ勢との初対戦に「スピードや体格はJリーグと全然違う」と実感したが、「大きな差があるとは思っていない」とフィジカルコンタクトでも一定の手応えをつかんだ。セリエAで主力を張る選手もメンバー入りするチームとの真っ向勝負へ、「イタリアはまたレベルも一つ上がってくると思う。自分の身体能力がどのくらい通用するか楽しみ」と心待ちにした。
今シーズンは2列目や2トップの一角でピッチに立ち、ここまで21試合5得点。鳥栖でのプレーを大岩剛監督らスタッフ陣も評価。5月の国内候補合宿では招集されたものの不参加となっており、今遠征が初参加となった。当然、一度きりで終わる気はない。「そうチャンスが多くない中で気にかけてもらえているのはうれしいし、でもここで呼ばれて結果も残せない、自分のプレーが残せないと次はない。今回がすごく大事」とチームコンセプトの基で勝利を目指すことを第一に、強い危機感と激しい競争への意識ものぞかせた。
今遠征には鳥栖の下部組織で育った元チームメートのMF松岡大起(清水)やDF大畑歩夢(浦和)も招集されており、久しぶりの集結。「ユースからずっと一緒でトップに上がってプレーも理解しているし、されている。一緒にできるやりやすさはすごい」と感慨深さや懐かしさもにじませた。初の海外遠征で、スイス戦が行われたスペインから平均気温は10度以上低い地域での試合となるが、長時間の移動や気候の変動にも「意外とすんなり入れてる。疲労こんぱいとかはなくコンディションは良い」と動じることなく臨めている。たくましさを感じさせる21歳の果敢な姿に注目だ。