◆サッカー全国高校選手権静岡県大会▽2回戦 加藤学園1-0加藤暁秀(25日・藤枝北高グラウンドほか)
1次トーナメントの2回戦24試合が行われた。加藤学園は兄弟校の加藤暁秀と対戦。前半39分にFW佐野雄飛(2年)がゴールを奪うと、後半の猛攻をDF陣が耐えて1―0で逃げ切った。藤枝北は三島南にPK戦勝ち。大会は国体のため中断となり、3回戦は10月15日に行われる。
反撃耐えた!リベンジ成功 加藤学園が暁秀の反撃をはね返した。後半だけでシュート12本を許したが、DF陣が集中し、体を張り続ける。後半19分に打たれた1発もGK望月海晴(3年)がパンチングでセーブだ。
同じ系列校で、暁秀は03年に4強進出しているが、加藤学園も17、18年とベスト16。力は近づいている。7月の県ユースリーグは0―1で敗れており、「絶対に勝ちたいと思っていました」と望月。前半終了間際に相手のミスを逃さず蹴り込んだ佐野も「借りを返したかった」と燃えていた。
2年生センターバック杉井勇太も奮闘。暁秀のエースと激しく競り合い、決定的な仕事を許さない。「球際で負けない、という強い気持ちでプレーしました」と背番号4。いつも「気が優し過ぎる」と怒っていた黒田裕太監督(39)も「よく頑張った」と褒めた。
2戦連続無失点で、6年連続の3回戦進出。「チームが一丸になっている」とMF小川拓斗主将(3年)は手応えをつかんでいた。(里見 祐司)
〇…藤枝北は三島南と2-2の末、PK戦となり4-2で制した。PK戦で主将のGK大石心貴(きよたか、3年)が「自分を信じた」と右に横っ跳び。2人目と4人目のキックを完全に止めて4―2で勝った。「この3日間、PK戦の練習を毎日やっていたので自信がありました」。攻撃陣も0―2の後半に追いつく粘りを見せた。ただしチャンスを多くつくって優勢に攻めていただけに「3回戦まで決定力を修正したい」と主将は反省も忘れなかった。