スポーツ報知紙面で2016年から大好評連載中のコラム、仙道学編集委員による「仙ペン」が、WEBに登場いたしました! 時に叱咤(しった)あり、激励あり、涙に笑いと、巨人の「今」をあらゆる角度から分析します。また、仙ペンのピンチヒッター・星野和明編集委員渾身の「星一筆」も随時掲載します!
◆JERAセ・リーグ 中日7―1巨人(25日・バンテリンドーム)
土曜日の神宮球場。大雨のためプレーボールは19時30分に遅延した。試合時間が4時間30分を超えた場合、日付けをまたぐことになる。これって少しややこしいことにならないか。
村上の56号である。午前0時過ぎに飛び出したらどうなる? 「王さんを超えた日」として記録されるのは9月24日か、それとも25日なのか…なんてことはとりあえずどうでもいい。優勝おめでとうございます。
あとは村上の本塁打記録だけか。ジャッジみたいに1番を打たせたりして。こんなこと言える立場じゃないんだけど、今週の阪神戦と広島戦は頑張ってほしいな。理由はお分かりになりますよね。
そんなわけで察してください。巨人のことは話したくない。完敗、惨敗、1点取るのが精いっぱい。メーク最下位だってあるんじゃないか。マジで。
誰が悪いのか。唯一の反撃チャンスだった6回。1死満塁から中田のバットで1点を返し、さあこれからというときに犠牲フライも打てない岡本さんか。
それとも簡単に盗塁を許し売り物である打撃でも3タコ。覇気のない表情(あくまでも主観です)が何とも頼りない大城か。
ベンチにも入ってないけど、松原は何をやっているんだろう。完全な八つ当たりです。ただ相手の1番打者を見ると悔しくなってしまう。打って守って走りまくって。今季の背番号9に期待したのは岡林みたいな活躍だったのに。
いや、あっちこっちに矛先を向けてみたけど分かっている。敗因は我らがエース菅野です。3回の2失点目。ポランコの守備は確かに残念だけど、お前さんがのけぞってどうする。のけぞるのはこっちに任せてくれ。
33歳を迎えるシーズンも2ケタ勝利に王手をかけている。内海に上原さんに桑田さん。先代エースの同じ年齢時と比べても数字は上回っているけど、こみ上げるのは物足りなさだけだ。
それもこれも菅野の底力は、こんなもんじゃないと信じているから。玉鷲みたいに37歳での優勝。それどころか40歳での最多勝もMVPもイケるはず。まずは最終戦での勝利を。このまま終わったら来季は陥落寸前のカド番エースだよ。