宙組・真風涼帆、「KTU精神」でLDHグループ人気作に挑戦「私たちがやる意味を感じていただければ」

スポーツ報知
シャンデリアに負けない輝きを放つ宝塚歌劇宙組トップスター・真風涼帆(カメラ・豊田 秀一)

 宝塚歌劇の「HiGH&LOW―THE PREQUEL―」が好評だ。EXILE TRIBEが所属する「LDH」グループの人気作の宝塚版。宙組トップスター・真風涼帆は「仲間がいるから、宙組だからこそできたのかな」と作品同様、チームの結束力をアピールする。脚本・演出を担当した野口幸作氏、併演のショー「Capricciosa!(カプリチョーザ)―心のままに―」の作・演出の藤井大介氏にも話を聞いた。(筒井 政也)

■「意味を感じて

 「HiGH&―」は2015年に始まった連続ドラマから派生したLDHの一大エンターテインメント作。その宝塚版はギャングチーム5組「SWORD(スウォード)」の誕生前夜を描く“エピソード0”だ。

 原作は群像劇の側面があるが、岩田剛典が演じた「山王連合会」のリーダー・コブラが堂々の主人公に。けんか、抗争と血なまぐさい内容だが、真風は「岩田さんを始め、男性の方が演じ、映像ならではの戦闘シーンは圧巻でした。それを生身の舞台で、女性がやる。『ちょっと毛色が違う』という印象を持たれると思いますが、表現のバランスを取り、私たちがやる意味を感じていただければ」。

■異例主人公挑戦

 現代劇ではあるが、耳にピアスをつけた主人公というのも異例。演出の野口氏は「確かにピアスで浴衣姿っていうのは今までにない男役ですが、やっぱり新しいことに挑戦しなければ」。女性が主人公の「ベルサイユのばら」、死神が主役の「エリザベート」と当初は異論があった作品を例に挙げ「いずれも大好評だったわけですから。宝塚を初めて見たお客様も楽しめて、昔からの方々にも『許せるわね』と言ってくださるものを」と自信。ダンスの力で各チームの結束力、みなぎる闘志を表現し、オリジナルのヒロイン・カナ(潤花)との切ない物語を縦軸に宝塚らしさも醸し出した。

 真風は宝塚とLDHとの共通点も感じ取って臨んだ。「上下関係、会社としてのあり方の部分で、刺激をいただいた」。「LDH」とは「Love(愛を信じる)」「Dream(夢を追う)」「Happiness(幸せをともにする)」の略称。今回の、やんちゃ系の異色作にも宝塚の「KTU(清く、正しく、美しく)」の精神が込められている。

 一方のショーは「世界観が変わって、新しさというよりも本当に『THE宝塚』」(真風)。イタリア各所を巡る内容だ。題名の意味は「自由気まま」で、藤井氏は「真風にも勝手気ままにやってほしい」との裏メッセージを込めた。男役キャリア16年半、11月で就任丸5年のトップに厚い信頼を寄せている。「細やかですが、舞台に立つとドカンとしている。動かなくても魅(み)せられるトップスター。何年かに一人の存在だと思います」との言葉に、野口氏もうなずいていた。26日まで。東京宝塚劇場では10月15日~11月20日。

 ◆真風 涼帆(まかぜ・すずほ)7月18日生まれ。熊本県菊池郡出身。2006年3月「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台。第92期生。星組から15年5月に宙組へ組替えされ、17年11月にトップ就任。来年3~6月にはスパイ小説「007」を原作にした「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」が控える。身長175センチ。愛称「ゆりか」「すずほ」。

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