純米酒大試飲会「第11回純米酒エルボー」10・23開催!酒蔵紹介「諏訪泉」

スポーツ報知
1に蒸し 2に蒸し 3に蒸し。米がしっかり蒸しあがりました

 日本全国の日本酒蔵が大集合、純米燗酒を中心とした純米酒大試飲会「第11回純米酒エルボー 純米酒大試飲会」(主催・酒のはしもと、正木成幸代表取締役社長・千葉県船橋市。後援・報知新聞社)が10月23日(日)、リーガロイヤルホテル東京・ロイヤルホール8新宿区戸塚町1・104・19)で開催される。日本酒の魅力、楽しさをより多くの方々へ知って頂く為に当日、出展予定蔵を正木社長が紹介する。

 酒屋万流、それぞれの蔵にはそれぞれの想いや歴史、背景、風土、信念があり蔵元である人がいます。今回は1859年創業(安政6年)、町の面積の9割が森林であり杉の産地として知られる、千代川の水、空気が非常に澄んだ里、鳥取県智頭町に所在する諏訪泉醸造元諏訪酒造です。

 何といっても、当日会へもご参加頂きます尾瀬あきら先生原作「夏子の酒」のモデルにもなった蔵のひとつでもある諏訪泉、長野県諏訪の酒蔵と思う方もいらっしゃいますが蔵の裏にある諏訪神社が命名由来になる鳥取の蔵元です。現在年間約300石(1石は1800ml換算で100本)の小さな蔵ですが、私にとっても1度飲んだら心から離れない酒のひとつでもあり、覇気のある酒。かつては吟醸酒造りの銘醸蔵といった印象が強くありますが、現在は迷わずに「純米熟成燗酒」という指針の蔵です。

 原料米として玉栄、山田錦、強力など智頭町を中心とした地元のお米の使用に力を入れ、細部に渡り工夫や手入れを重ね丁寧に自然の姿のまま醸す。「日本酒は米および米麹由来のうま味が大切」、麹造りではしっかりとうま味を出すため「総はぜ」に近い「突きはぜ」を目指し、もろみでは極力極端な温度管理をしないで微生物たちの健全な発酵を促します。

 さらに、生酒、ひやおろしなどを除き、最低ふた夏(一年半)以上は熟成させるといった時間軸が酒に更に味わいに丸み、深み、甘さをもたらせます。まさに宝物の様なお酒に変化してゆくのです。この何とも言えないまろやかさと甘い香り、深みある味わいが諏訪泉の特徴、お燗と食で力を最大限に発揮し飲み手の幸せへと導きます。

純米燗酒のキーワードは熟成。この熟成に耐えうる酒、しっかりと旨くなる酒を醸すことが大前提。数年間の短期的な熟成から目的に沿った数十年の長期的な熟成まで、貯蔵温度や場所、手法によって様々な価値ある姿に変化してゆき貯蔵しています。時間も費用も貯蔵する場所も手間暇かかるものですが燗で旨い純米酒を目指すならば熟成は不可欠。そんな日本酒の魅力を多くの方々へ体感頂くべくひたすらと地道に酒で表現しています。

 そんな諏訪酒造を語るには東田さん(取締役COO)の存在は忘れてはいけません。

千葉の市原で自然豊かな環境下で生まれ育ち、小学校5年生の時のこと、ワラビ採りに行った先の杉の育成林で見つけた不思議な形のキノコを持ち帰り図鑑で調べ「アミガサタケ」という名前だと知り。長じて菌類の営みに強く惹かれ東北大学生物学科(大学院修士課程)で勉強することになります。さらに就職先である出光興産では、菌類の研究に従事した正に「菌は友達」の経歴なのです。そんな中、就職先の40日間にも及ぶ研修会で「自分の役割は何か」と自問自答、「目に見えない菌の営みを伝える事が自身の役目」と考え研修を終えましたが、折しもバブル景気が破綻し所属研究所は統廃合され本社勤務になります。移動後2年目の平成8年3月、あのオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生し、「東京を出て自然豊かな環境ある場所に行きたい」と強く想っていたところ偶然目にした電車の中吊り広告の求人雑誌に諏訪酒造「天のない酒造りの蔵人募集」がありIターンして菌の溢れる諏訪酒造に就職、品質管理責任者として入社することになります。

 その後、当時の諏訪酒造鳴川杜氏(「天のない酒通り」酒造りに最高は無いこと、これで終わりということが無いことを示す)に惚れ込んでいた神亀酒造センムとのご縁(平成9年秋にファーストコンタクト)で蔵のある埼玉県蓮田市のうどん屋で神亀酒造の3年熟成ひこ孫純米を飲んで感銘を受け(実は私も人生変わった一人。センムご自身とこの酒に惹かれた方は数知れないほど)諏訪酒造の指針に。その後、当時の諏訪泉当主南條さんから平成14年10月、蔵を引き継ぐことになります。なお、故上原浩先生との出会いは、平成9年2月、鳥取県青醸会で広島県の竹鶴酒造さん、藤井酒造さんを視察した際、この後先生が亡くなるまで親しくさせていただいたと聞いております。

 想像絶するほどの大変な時もありましたが、小学校時代に出会った菌に惹かれ、菌に囲まれ、そして人にも囲まれた人生、非常に幸せな生き方なのではないでしょうか。金は無くても菌はある。

いつぞやの都内での酒勉強会中、数十人の前で諏訪泉の説明をする段階でキノコや菌の話だけで終了した素朴さや朴訥さ、酒銘にもきのこをモチーフとしたラベル等、菌に溢れ、囲まれた諏訪泉。

ぜひ菌の代弁者ともいえる東田さんに会いに来て、諏訪泉を飲んでみてください。じっくりとお燗でお試しあれ!

◆チケットは「酒のはしもと」(☎047・466・5732)ホームページと店頭で販売中。

「第回純米酒エルボー 純米酒大試飲会」

◆日時・2022年10月23日(日)午後5時分開場、6時開宴。

◆会場・リーガロイヤルホテル東京 ロイヤルホール

◆チケット・大人1名10000円 全席指定 当日販売はありません。お楽しみ抽選会等も開催される。

※新型コロナウイルスの影響等により延期の場合あり。会の中止以外はキャンセルできません。

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