【2010年南アフリカ大会】日本がカメルーンを破って白星発進!本田圭佑が先制点を挙げ歴史的1勝ち

スポーツ報知
2010年6月15日紙面

 ◆南アフリカW杯 1次リーグE組 ○日本【1勝】 1(1―0、0―0)0 カメルーン【1敗】◉(2010年6月14日・ブルームフォンテーン)=3万620人=

 やってくれた! FIFAランク45位の日本は、1次リーグ初戦で19位のカメルーンと対戦し、MF本田圭佑(24)が前半39分に先制点を挙げ、1―0で大金星。E組2位となり決勝トーナメント進出に大きな第一歩を記した。6戦未勝利だった国外開催では初勝利。06年ドイツW杯でオーストラリアに大逆転負けを喫した“カイザースラウテルンの悲劇”から4年、日本中の期待を一身に背負った24歳が日本を勝利に導いた。

 ビッグマウスにふさわしいビッグプレーだった。前半39分、右サイドMF松井からのクロスを1トップの本田が得意の左足で、完ぺきなトラップから即シュート。カメルーンのゴールを割った。

 「最近は外すことが多かった。本番の大事なところで決めることができた。昨日が誕生日? まあ(運気を)持ってるのかな、と」。本田は感慨深い表情で話した。ゴールの後は全速力でベンチへダッシュ。控え選手たちの作る歓喜の輪に加わった。「誰が出る出ないでぎくしゃくした感じ。一体感を出したくて、ゴールしたらやろうと決めていた」。唇は切れ血で赤く染まった。MVPに輝き公式会見に呼ばれ笑顔で語った。

 W杯前に4連敗。さらに壮行試合の韓国戦(5月24日)で完敗した後、システムを変更。10日のジンバブエ戦で本田の1トップがテストされたが、機能しなかった。迷路に迷い込んでいた岡田ジャパンが本番で脱出。“ブルームフォンテーンの奇跡”を起こした。

 1トップの本田の献身的な守備が引き締めた。「できれば守備はしたくない」と発言し、物議を醸したが、岡田武史監督(53)は「あいつはやるよ」とニヤリと笑い、全く心配していなかった。この日、その通りのプレーを見せた。ゴールを決める前も決めた後も、ロスタイムを含めて94分間、ひたすらにボールを追い続けた。

 本田のビッグマウスは、努力に裏付けされている。大阪・摂津市の鳥飼北小1年の時にサッカーを始めた。地元の摂津FCに兄の弘幸さん(26)と入団。だが、最初から素質があったわけではない。リフティングは、周囲の子供たちは100回近く続ける中で5回がやっと。毎日、兄と家の前で練習を繰り返した。

 石川・星稜高時代は、後の箱根駅伝ランナーとともにスタミナを磨いた。「陸上部のヤツと朝練を一緒にやってたんスよ。いつも途中までしか付いていけなかったけど、あの練習でかなり持久力が付きましたね。ほぼ毎朝、8キロくらい走っていました」。早大で3回、箱根駅伝を走り、09年大会には5区で東洋大・柏原と死闘を繰り広げた三輪真之さんとの思い出を振り返りながら、この日に発揮した抜群の運動量の原点を明かした。

 有言実行の男。それが本田圭佑だ。「岡田さんを中心に、前を向いた。我慢した結果が今日素晴らしい結果になった。やはり、自分たちの強みは団結力です」と力強く話した。一時は、消えかかったW杯ベスト4が、にわかに見えてきた。「きょうの勝ちは次への一歩にすぎない」野望実現のため、本田が、日本の最前線で戦う。オランダも倒す。

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