旭川実が創部6年目で初の全国切符、7連覇中の道文教大付を撃破…全日本高校女子サッカー 選手権北海道予選

スポーツ報知
勝利が決まり駆け寄ったメンバーから力強くハグされる旭川実のGK中野(左)

◆全日本高校女子サッカー 選手権北海道予選 ▽準決勝 旭川実1―1(PK3―1)道文教大付(23日・室蘭市入江運動公園)

 準決勝2試合が行われた。旭川実は延長の末にPKで道文教大付に勝利し、創部6年目で初の全日本高校選手権(23年1月3日開幕、兵庫)の出場を決めた。GK・中野美空主将(3年)を中心とした粘り強い守りを武器に、31年連続の決勝進出を狙った強豪を撃破した。道大谷室蘭は1―0で帯広大谷を下し、19度目の同選手権の代表権を獲得した。

 猛烈な雨も気にせず、旭川実メンバーは猛ダッシュでGK中野のもとへ駆け寄った。PK戦の4本目。相手キッカーのシュートが枠を外れ、創部6年目で初の全国出場が決まった。過去2度(19、21年)敗れていた代表決定戦。三度目の正直で歴史を動かした主将は「今日は全員の気合が違った。みんなの泣き顔や喜んだ顔を見た瞬間に喜びがこみ上げてきた」とびしょぬれの顔を拭った。

 粘り強く戦った。相手は大会7連覇中の強豪。全日本高校選手権には第1回(1992年)大会から30回連続で出場している。それでも土岐勝浩監督(61)が「うちの大黒柱。的確なコーチングと声で選手を奮い立たせてくれる」と信頼する中野が、前半から仲間を鼓舞し続けた。後半19分に先制ゴールを決めたMF水口ゆいか(3年)は「疲れていてもあのゲキを聞くと足が一気に動き始める」と主将に感謝。同24分に同点とされたが、その後は全員でしのぎ、主将が「得意」のPK戦に持ち込んだ。

 中学まではDFだったが、当時の指導者の勧めで高校からGKに転向した。3学年でGKが1人だったこともあり、練習は常にコーチと1対1。シュートを6本止めたら終了する練習はなかなか止められず、30分以上かかることもあった。突き指を繰り返した右手薬指はいつも紫色に腫れ上がっていた。「あの一年が一番きつかった。でもそれで強くなった」。不断の努力で正真正銘の守護神となり、迎えた秋。負ければ引退の一戦で、PKの1本目をファインセーブ。全員に勇気を与えた。

 練習熱心で、準備や片付けも一切怠らないのが現3年生。「人の嫌がることを一生懸命できる子たち」がつかみ取った“ご褒美”だった。

(堀内 啓太)

 〇…道大谷室蘭が1点を守り抜き、20年連続の決勝進出を決めた。0―0の前半23分。ハンドでPKを獲得すると、DF丸山雪月(3年)が「決める自信があった」と冷静に右足で流し込んで先制。その後は吹き荒れる強風と滑りやすい芝の影響を受けながらも新チーム以降、重視してきた「ボール支配」を徹底。堅守でも貢献した丸山は「第1代表でいけば自信もつく。決勝も必ず勝ちたい」と8年ぶりの優勝に視線を向けた。

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