鎌田大地、先制点以外にも放った存在感…攻撃の組み立てや鋭い出足の守備 本職のトップ下で光り輝く

スポーツ報知
前半24分、ゴールを決め歓喜する鎌田大地(カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本2―0米国(23日・ドイツ、デュッセルドルフ・アレーナ)

 サッカー日本代表は、カタールW杯(11月20日開幕)に出場するFIFAランキング14位の格上・米国を2―0で破った。トップ下で先発したMF鎌田大地(26)=フランクフルト=が貴重な先制点を挙げ、勝利に貢献。攻撃の起点となり、その存在感を際立たせた。

 無念の表情が、満面の笑みに変わった。0―0の前半25分、鎌田がスルスルとゴール前へ。守田からの横パスを右足でダイレクトで流し込んだ。しかし副審はオフサイドを宣告。鎌田は喜びから一転、肩を落としたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定によりゴールへと変わった。「日本代表でのゴールは格別。点が取れてよかった」。祝福のため駆け寄る仲間を、笑顔で出迎えた。

 4―2―3―1のトップ下で先発。貴重な先制点だけでなく、攻撃の組み立てや鋭い出足の守備など、森保ジャパンの心臓となり、存在感を発揮した。放ったシュートはチーム最多の5本。「ショートカウンターだったり、チームとしてやりたいことはできたと思う」。一度は手放した本職のトップ下で光り輝いた。

 アジア2次予選ではトップ下に君臨したが、先発した最終予選の1、2戦目で結果を出せず、チームも連敗。4―3―3への変更のあおりを受け、ポジションを失った。今年3月の活動では負傷などはなく、実力で落選。不動のレギュラーから、招集外にまで立場が落ちた。

 「代表も大事だけど、クラブは特別」と断言するなど、代表よりもクラブでのプレーを重視することを公言する異質な存在。鎌田にとっての真の夢舞台は、W杯よりも欧州CLにある。だからこそ、落選期間は「代表のことはそこまで考えなかった」(鎌田)。クラブでのプレーに集中する姿勢が、代表復帰につながった。昨季は欧州リーグ制覇に貢献し、6月に代表復帰。今季も開幕からリーグ戦6戦4得点の大暴れ。森保一監督(54)に4―5―1への“回帰”を選択させ、結果で応えた。

 レギュラーの座を固めるゴールとなったが「他の選手が守備だったりをやってくれたからこそ、自分が点を取れたと思う。今日はチームとしてうまく機能していた」と周囲への感謝も忘れなかった。半年前にメンバーに入れなかった男がW杯へと向かう森保ジャパンの中心にいる。(岡島 智哉)

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