【尾車親方の目】高安、ド迫力のかち上げで霧馬山粉砕!荒々しさ戻り、いざ逆転Vへ相撲人生最大の大勝負

霧馬山を攻める高安(左)(カメラ・安藤 篤志)
霧馬山を攻める高安(左)(カメラ・安藤 篤志)

◆大相撲 ▽秋場所13日目(23日、東京・両国国技館)

 東前頭3枚目・玉鷲が2敗と単独トップの座を死守した。同10枚目・錦富士に押し込まれたが、突き落としでねじ伏せた。14日目に自身が勝ち、3敗で追う西前頭4枚目・高安、同8枚目・北勝富士の2人がともに敗れれば、関脇だった2019年初場所以来、自身2度目の賜杯が決まる。“鉄人”が、昭和以降最年長となる37歳10か月での優勝まで目前に迫った。

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 高安のかち上げは迫力があった。12日目の若隆景に続いて、霧馬山も得意技で粉砕した。霧馬山は立ち合いで大きく後退、最初の突き離しで下半身も崩れた。最強横綱・白鵬をかち上げ、苦しめたこともある。終盤になって崩れることが多かった高安に荒々しさが戻ってきたといえる。

 「優勝したい」という気持ちが人一倍、強い力士でもある。それゆえ優勝争いしていても賜杯が遠かった。「どうにでもなれ」と腹をくくったことにより、本来の相撲を取り戻すことができた。14日目は豊昇龍が相手。後半の取組では立ち合いの変化が目立っている。くせ者だけに要注意だが、高安は相手を見ながらの立ち合い。心配ないだろう。

 先日、このコラムで高安に岡本真夜の名曲の歌詞を贈った。今回は「まわり道をしたけれど 夢が叶(かな)えばいいさ いいさ」。これは私の最大のヒット曲「まわり道」の歌詞の一部だ。残り2日。高安にとっては相撲人生最大の大勝負でもある。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

13日目取組結果

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