【巨人】「1番・二塁」吉川尚輝がチームの強み…2回に先制二塁打、6回にも2点二塁打

6回無死満塁、吉川尚輝が右翼へ2点適時二塁打を放つ(カメラ・豊田 秀一)
6回無死満塁、吉川尚輝が右翼へ2点適時二塁打を放つ(カメラ・豊田 秀一)

◆JERAセ・リーグ 中日3―9巨人(23日・バンテリンドーム)

 巨人・井上温大投手(21)が4度目の先発で待望のプロ初勝利を挙げた。打線も吉川尚輝内野手(27)が2安打3打点と左腕を援護。坂本勇人内野手(33)は福本豊、松井稼頭央に並ぶ歴代5位に浮上する通算178度目の猛打賞をマークした。4位・広島、阪神とのゲーム差を1・5とし、残り4試合でクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す。

 * * * *

 迷いのないスイングで捉えた打球は、右翼フェンス上部に直撃した。流れを引き寄せる一打を放ち、吉川は二塁ベース上で力強く右拳を突き上げた。0―0の2回1死二、三塁。上田の初球チェンジアップを振り抜き、先制二塁打を放った。「(スタンドに)入ってくれれば良かったですけれど、いい形で捉えることができました」とうなずいた。

 勢いは止まらない。3点リードの6回。無死満塁で打席に立つと、祖父江に3球で2ストライクと追い込まれたが、2球ファウルで粘り、最後はスライダーを仕留めた。「際どいところをファウルにしながら、甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができました」。打球が滑り込んだ右翼手のグラブの下をすり抜ける2点二塁打となり、先発・井上のプロ初勝利を強力に援護する2安打3打点の活躍をみせた。

 この日は好機で勝負強さを見せたが、シーズンを通して見事に“チームの顔”に成長した。今季1番で85試合に先発し、不動のリードオフマンの座を確立したが、発奮材料となったのが、開幕直後の原監督からの言葉。「1番打者ってどういうことか分かるか。巨人のフロントページ、巨人の顔だ。もっと堂々と演じろ」。チーム状況の兼ね合いで3番に座ったり、下位打線を打つこともあったが、9月8日のDeNA戦(東京D)から1番に戻ると、これで12試合中8試合で安打をマーク。強力打線の中で大きな役割を担っている。

 9月の月間打率3割5分2厘と打撃も好調だが、さらに広い守備範囲を生かした二塁守備でもチームを何度も救う背番号2。「最後まで一生懸命やっていきたいです」。チームのここ数年の課題だった「1番」「二塁」が、吉川がいることで今はチームの強みとなっている。(後藤 亮太)

試合詳細

巨人

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請