◆JERAセ・リーグ 広島3―7阪神(23日・マツダスタジアム)
阪神は広島に快勝して、4連敗で止めた。
低調だった打線が気を吐いた。初回1死一塁から、近本の右中間への先制適時二塁打を手始めに大山の中越え適時二塁打、原口の左越え2号2ランで4点を先取。4回1死一塁では、高卒2年目・高寺が右翼線へ、プロ初安打初打点をマークする適時二塁打を放った。
さらに、5―3の6回には佐藤輝に待望の一発が飛び出した。無死二塁の好機でフルカウントから、右腕・中崎の内より147キロ直球をフルスイング。大きな弧を描いた打球は右翼席のパフォーマンス席の看板にぶち当たる20号2ランとなった。新人から2年連続20号到達は球団では、69、70年の田淵幸一以来52年ぶり2人目。左打者ではプロ野球史上初の快挙となった。
投手陣は総動員で白星を守った。先発の才木が3回4安打1失点で降板すると、4回に登板した2番手・島本は2点差に詰め寄られたが、5回からは中継ぎ待機していた藤浪がマウンドへ。2回1安打無失点にまとめる好救援を見せた。7回からはケラー、湯浅、岩崎と必勝リレーをつないだ。藤浪が勝ち投手になり、今季3勝目を手にした。
チームは広島に並ぶ4位に浮上し、CS争いに踏みとどまった。残り3試合。負けられない戦いが続く。