NODA・MAPロンドン公演が開幕 1500人総立ちカーテンコールに松たか子「幸せな初日でした」

スポーツ報知
ロンドン公演が開幕した「A Night At The Kabuki」。松たか子(前列左)と上川隆也(同右)、広瀬すず(後列同)と志尊淳(撮影:Alex Brenner)

 劇作家・演出家の野田秀樹氏(66)が主宰するNODA・MAPの舞台「A Night At The Kabuki」の英国公演がロンドンのサドラーズ・ウェルズシアターで22日(日本時間23日)に開幕した。

 世界的ロックバンド「クイーン」のアルバム「オペラ座の夜」をモチーフとし、源平の世を舞台に「ロミオとジュリエット」のその後の物語を描く作品で、日本では「Q」のタイトルで上演された。クイーンとシェークスピアを生んだ聖地での“逆凱旋”公演となった。

 1500人収容の客席は現地の観客で満席で、公演全日程が完売。出演者は日本語のせりふを話し、英語で字幕を表示させての上演となったが、身体性の高い演技のほか、ベッドや大きな布など斬新な仕掛けをちりばめた野田氏流の演出で客席は大いに沸いた。終演後は、1500人がスタンディングオベーション。観客からは「今まで観たことのないお芝居だ!最高の夜になった」「ゴージャスでユーモアがあり、現代に響く作品の展開に深く感銘した」の声が聞かれた。

 初日を終えての野田秀樹氏、および出演者のコメントは以下の通り。

 松たか子「ロンドンの初日をあけることができました。なんだろう、、感謝で胸がいっぱいです。舞台上で起こったこと全てがこの芝居を立ち上がらせている、そんな幸せな初日でした」

 上川隆也「カーテンコールの歓声が、まだ耳朶(じだ)に残っています。確かに客席に目を向ければ、そこには馴染(なじ)みのない光景が広がっていました。が、白く染められた舞台の上は、光も音もそして目の当たり触れ合い励まし合う面々にも何一つ変わり無く、だからこそ安心して仲間に身を委ね浮き立ちも乱れもしない、いつも通りの『Q』を演じる事が出来たのでしょうし、その『いつも通り』が、あの歓声に繋がったのだと思っています。今後の大きな糧となる、本当に貴重な経験が出来ました」

 広瀬すず「今まで感じたことないあの高揚感は、夢の中にいるような公演でした。色んなものが私の中にストレートに届いて、言葉にするのが難しい感覚でした。でも、一生忘れる事のない時間でした。最高に楽しかったです! カンパニーみんなのステージ上で合わせた顔が今もフラッシュバックしてます」

 志尊淳「幕が上がるまで、イギリスで公演をする実感がなく、伝わるんだろうか、どう思われるんだろうかと未知の世界に不安を募らせていました。ですが、幕が上がった瞬間その不安は吹き飛ばされ、会場の熱気や反応に圧倒され、観客の皆様と一緒に作品を作っている空気を感じることができました。国、言語、文化が違えど、表現が伝わり、喜怒哀楽感情を共有できるという最高な体験ができました。改めて野田さんの凄さを肌で感じたと共に、役者人生においても稀有なこの体験を噛(か)み締め、残りの公演も楽しみたいと思います」

 野田秀樹「やすやすと席を立ってまで拍手をしない英国の観客1500人が、ほぼ全員スタンディング、オベイションをしてくれた。その姿を舞台上から目の当たりにして、『してやったり!』の感が大いにあります。演劇の本場ともいうべき英国に、演劇留学してから30年、そして、ロンドンでは20年近く、時々芝居を打ってきましたが、ロンドンでの大劇場公演は、自分でも意外なことに初めてで、新鮮な緊張感がありました。終演後の観客の多くから『今まで見たことのない衝撃的な芝居だった』と興奮する声、またカーテンコールで沢山の声が客席から上がるのを聞いて、久しぶりに心震えました。ああ、これが本来の劇場の姿だったよなあ、と。日本の劇場にも、一刻も早く声が出て興奮する姿が戻ってきて欲しい、というか許されるようになってきて欲しい。しみじみ思いました」

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