【ソフトバンク】明石健志、印象に残るのはバク宙弾より「千葉のサヨナラエラー」引退会見一問一答<下>

スポーツ報知
2019年4月25日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で延長10回無死一、三塁、右越えサヨナラ3ランを放ち、バク宙でホームインした明石健志 

 ソフトバンク・明石健志内野手が23日、ペイペイドームで会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。山梨学院大付高から03年ドラフト4巡目でダイエー(現ソフトバンク)に入団。明石は印象に残るプレーとして、10年9月14日のロッテ戦(千葉マリン=現ZOZOマリン)のサヨナラ失策を挙げた。以下は一問一答の下。

 ―19年間のプロ生活で、印象に残っているプレーや試合は。

 「ずっと言っているんですけど、千葉マリンのサヨナラエラーが一番印象に残っています。優勝争いをしていて、そこでエラーをしてしまったので、そこからちょっと考え方が変わったり。自分を見つめ直したりして、そこからちょっとは良くなれたかなと。野球人生を左右すると言いますか、そういう分岐点だったのかなと今は思います」

 ―計り知れない苦労は。

 「野球選手、他のスポーツもそうだと思うんですけど、自分の弱さを認めて。認められないと、ステップアップはできないと思うので。そこで初めてそういうのにぶち当たって、考え方だったり、取り組み方だったりというのが変わっていきました」

 ―それがプロ生活を支えたと思う。力を入れてきたことは。

 「ずっとうまくなりたいと思って今日までやってきたので」

 (言葉を詰まらせる)

 「もう一回、質問いいですか?」

 ―サヨナラエラーをした後、特に打ち込んだことは。

 「全てにおいて、走攻守においてレベルアップしないと生き残っていけないと感じたので。痛いとかかゆいとか関係なく、本当に純粋に取り組めました」

 ―腰、ケガとの闘いは壮絶だったのでは。

 「はい、本当にケガが多くて、そのたびにもう一回、頑張れる、頑張るって思ってやって来ました。それもやっぱり1軍という舞台でプレーしたいという思いだけで乗り越えてこられたので。ケガしたからつらいのは当たり前なんですけど、それがあったからこそ今があるかなと思います」

 ―サヨナラエラー以外で印象に残る試合は。

 「良いものはバク転できた(19年4月25日のオリックス戦)のも思い出です。本当に小さい頃とかに珍プレー好プレーを見ている時に秋山さんがああいうバク宙をやったので、プロ野球生活の中でできたことはとてもうれしく思います」

 ―あの時はどういう気持ちだったか。

 「うれしいしか言葉がないんですけど、いいチームメートに恵まれて、先輩も後輩も。そういう中で野球ができたことはとてもうれしく思います」

 ―あの当時も前日に腰痛から復帰して1軍に昇格したばかりだった。平成最後のホームゲームでサヨナラアーチだった。

 「それはもうたまたまだと思うので。平成最後とか、そういう節目の時にそういうことができるのはうれしく思います」

 ―またバク宙が見たい。ハリー君に入ったりは。

 「そうですね。球団からそういう打診があれば(笑)」

 ―1打席で19球粘った試合もあった。

 「あの時は札幌ドームで武田が初先発の日だと思うんですけど、僕もあの時は3割目前ぐらいのことだったと思うんですけど、粘ったというよりも前に飛ばなかったという方が正解かもしれないんですけど、本当にピッチャーに1球でも多く投げさせるのを目標にやっていた。ああいう打席が毎回ではありませんでしたけど、一生懸命それを目指してやってきました」

 ―ユーティリティープレーヤーだった。守備面のこだわりは。

 「はい、守備面は本当にサヨナラエラーから絶対にチームに勝敗に関わるピッチャーにも迷惑かける、チームにも迷惑かける。ということで守備コーチだった鳥越コーチと練習に付き合ってもらって、こういうことがないように、たくさん付き合って練習してもらいました」

 ―若手も含めてホークスはユーティリティーが多い。どう感じるか。

 「本当、僕がやっている以上に高いレベルで彼らはやっているなと思いますし、試合に出るチャンスがあるんだったら、どこでも守りますというのは大きな武器になると思うので、みんな頑張って欲しいです」

 ―後輩たちにも伝えたい部分か。

 「本当なら多分、一つのポジションをずっと守り続けるというのが僕は一番良いというか、そこをみんな目標にして頑張っているので。それでも色々守れて、同じぐらいのレベルで守れるんだったら、それが一つの武器なので。守れるなら全部守れた方が良いと思います」

 ―自分の中で誇れる成績、プレーなどがあれば。

 「はい、成績とかでも大した成績ではありませんし、僕が誇れるというのは19年間、ホークスで野球をして、ホークスで引退できたというのが一番誇れることです」

 ―ダイエーからソフトバンクへ。球団への愛着、思い入れは。

 「はい、本当、ダイエーホークスからすごい選手ばっかりで、本当にここでやっていけるかなと思ったのが、プロ野球の始まりだったので。それでも大した選手でもない僕をここまで長くいさせてくれて、本当にホークスには感謝しかありません」

 ―今日も家族が駆けつけている。どんな思いを伝えたいか。

 「もう一言しかなくて。本当にね、こんなわがままな僕を支えてくれて、勇気づけてくれて、愚痴も聞いてくれて、本当に感謝しかありません」

 ―苦しい時に家族の支えがあったから続けられたか。

 「そうですね。痛くても本当、妻や子どもや家族の喜んでいる顔を見たいとずっと思ってやってきたので。まあそれを見られなくなるというのはちょっとさみしいですけど」

 ―お子さんは小さくて物心つくまで見せたい思いは。

 「正直、それは思いますけど、もうこれから立派に育ってくれると思うので」

 ―多くのファンが19年間、明石選手の背中を押してくれたと思う。メッセージを。

 「19年間という長い間、応援をして頂き、そして勇気を頂き、本当にありがとうございました。ファンの皆様には本当につらい時、リハビリをしている時、良い時だったり、本当に背中を押してもらうことしかなかったので、本当に19年間、ありがとうございました」

 ―最後に優勝争いをしているチームの中で、どう現役最後を過ごすか。

 「チームが優勝争いしているので、まずは勝って欲しいですし、優勝もして欲しいですし、僕は今まで通り一日一日を大切に過ごしていくだけなので。はい」

(おわり)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×