里見香奈女流五冠「一番大事なところで間違えてしまった」初の「女性棋士」へ残り3局全勝しかない

スポーツ報知
棋士編入試験第2局に敗れ、感想戦の途中で目元を押さえる里見香奈女流五冠(代表撮影)

 将棋界初の「女性棋士」を目指す里見香奈女流五冠(30)=清麗、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が22日、東京・渋谷区の将棋会館でプロ棋士編入試験五番勝負第2局に臨み、岡部怜央四段(23)に132手で敗れた。第1局に続いて連敗となり、合格には残り3局を全勝するしかなくなった。後がなくなった里見は「大事なところで間違えたので仕方がない」と肩を落とした。

 終局直前、うなだれるように手のひらで顔を覆った。秒読みの中で投了した里見は、ただじっとうつむいた。「一番大事なところで間違えてしまった」。チャンスが見えた将棋だっただけに、後悔が残った。

 8月18日に行われた第1局は今年5月のデビュー以来、12勝1敗と勢いに乗っていた徳田拳士四段(24)に敗れ、黒星発進。第1局の後の対局は3勝6敗(対棋士含む)と、調子が上がらないまま本局に。今年度6勝6敗の岡部を相手に、先手で2局続けて得意の「中飛車」を選択。自分らしく1勝をもぎ取りにいった。

 中盤までは互いに、にらみ合うような展開だったが、じりじりとリードを奪い、ABEMA中継のAI評価値では一時、里見優勢が81%を指すほどだった。

 しかし、93手目で守りに▲2七金と打ち込むと形勢は一転。「玉頭が一番弱い形だが、そこの戦いにしてしまった。戦場を横から受けるような形で対応していかなければならない。受けで間違えてしまったのが残念なところ」。痛恨の逆転負けに、里見は悔しさをにじませた。

 連敗となり、後がなくなった。棋士編入試験は5局中3勝で合格。残る3局を全勝しなければならない。

 第3局(狩山幹生四段戦)は10月に大阪・関西将棋会館で行われる。試験と並行して、2度目の女流六冠を目指し、ライバル・西山朋佳白玲(27)=女王=に挑む白玲戦七番勝負が進行中。また、加藤桃子女流三段(27)を挑戦者に迎える女流王座戦五番勝負も10月26日から開幕する。多忙を極める中で、身を削るような戦いが続くが、「日々勉強していきたいと思います」と口にした。史上初の女性棋士へ。そのためにも、悔いのない将棋で残り3戦、全勝を目指す。(瀬戸 花音)

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