南野拓実、代表&クラブで結果出せず正念場 日本の「10番」闘う姿見せ真価発揮できるか…記者が読み解く

スポーツ報知
練習でリフティングをする南野(左は久保=カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本―米国(23日・ドイツ、デュッセルドルフ・アレーナ)

 日本代表は米国戦(23日)に向けた調整を行った。森保ジャパンでトップタイの17得点を決めてきた背番号10のMF南野拓実(27)=モナコ=だが、カタールW杯に向けて代表とクラブの両方でなかなか結果が出せていない中、本大会前最後の遠征を迎えた。左サイドの定位置も安泰ではなく、この“正念場”で再び実力を発揮することができるか。エース復活への道筋を岡島智哉記者が「読み解く」。

 日本の背番号10、南野のレギュラーの座は決して保証されてはいない。今回の米国、エクアドル戦で先発から外れたとしても、何ら驚かない状況にまで追い込まれている。

 森保ジャパンでこれまで、FW大迫勇也と並んでトップの17得点をマーク。だが、W杯アジア最終予選(10試合)ではわずか1ゴールに終わった。予選中、4―2―3―1の布陣から4―3―3に変更されたことで、実力を発揮してきたトップ下のポジションが“消滅”したことも一因。変わらずレギュラーではあり続けたが、主に起用された左サイドで、目に見えた結果を残すことはできなかった。「左サイドでゴールに絡めていないなと感じる部分、攻撃の最後のところでもっと相手の脅威になりたいと思うところはある」。主力の自覚こそあるが、今回のドイツ遠征で自戒を込めた。

 今季は所属クラブでの不遇も追い打ちをかける。カップ戦で一定程度の出場機会があったリバプール(イングランド)を離れ、モナコ(フランス)にレギュラー格として迎えられたはずだった。しかし、リーグ戦出場は8試合中4試合のみ。代表合流直前の試合で移籍後初ゴールを奪ったことは復調への一歩となったが、本人も「たかが1点なので何ともいえない」と現実と厳しく向き合っている。

 左サイドのポジションは激戦区だ。最終予選終盤で三笘が株を一気に上げた。久保、前田らも所属先でも左サイドでプレーし結果を出している。日本代表での起用も十分にオプションに入ってくる。

 現地で練習を見ていても、南野は飛び抜けた突破力がある選手ではない。ボール回しにおける足元の技術も、チーム内で特段優れているともいえない。それでも、森保一監督(54)が10番を託し、欧州屈指の名門リバプールが認めた才能は、どんな相手であれ、闘志を前面に出し、ゴールに突き進もうとする強気な姿勢だ。

 南野は「(今遠征は)非常に大事な2試合になる。(本大会で対戦する)ドイツ、スペイン、コスタリカを意識した戦い方も少しずつ頭に入れてプレーし、有意義な2試合にしたい」と言い切った。代表には「うまい選手」は他にもたくさんいるが、南野は勝ちにいく攻めの「姿勢」こそが評価される。小さくまとまったプレーは不要。W杯出場国との2連戦で、本来の力を発揮することができるか。エースの真価が問われている。(岡島 智哉)

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