【尾車親方の目】残り3日の緊迫感の中には魔物が潜んでいる 今後は自分自身との闘い…稽古量が物をいう

スポーツ報知
玉鷲を寄り切った若元春(手前)(カメラ・頓所 美代子)

◆大相撲 ▽秋場所12日目(22日、東京・両国国技館)

 東前頭3枚目・玉鷲は2敗目となったが、西同8枚目・北勝富士、東同10枚目・錦富士も敗れて3敗に後退し、単独トップは変わらず。平幕の翔猿を加えた4人が1差で追う展開となった。

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 単独トップの玉鷲になんら問題があったわけではない。若元春の立ち合いが素晴らしかったといえる。当たりを止められ、のど輪も効果なし。“さがり”をつかまれ万事休すだった。

 残り3日の緊迫感の中には魔物が潜んでいる。玉鷲が負けて大混戦になるかと思ったら、ライバルも負けて再び単独トップ。「“相撲の神様”が背中を押している」と書きたいところだが、そんな簡単な話ではない。平幕同士の優勝争い。どの力士も3連敗もあれば3連勝もある状況だ。

 今後は自分自身との闘いになる。誰もが夢見ている賜杯がすぐ目の前にある。緊張するな、肩の力を抜けと言っても無理な注文。最後は土俵の上でどれだけ体を動かすことができるかがポイントになる。その裏づけになるのが稽古量。現状は玉鷲が半歩リードしているが、多くの汗と涙を流してきた力士に“相撲の神様”はキスをしてくれる。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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