オリックス・阿部翔太投手(29)が21日、逆転Vへのラストスパートを誓った。1厘差で首位・ソフトバンクを猛追するチームは残り5試合。“勝利の方程式”の一角を担い、平野佳に次ぐ42試合に登板して1勝0敗、防御率0・64を誇る右腕は「任された所を、勝ちにこだわって全力で腕を振って行きたい」と意気込みを示した。
20年ドラフト6位で日本生命から入団したオールドルーキー。昨年は4登板で防御率7・36と結果を残せなかったが、「昨年何もできなかった悔しさをずっと持っている」とバネにしてマウンドに上がっている。
西武・水上らと争う新人王を30歳シーズンで受賞すれば史上最年長。それでも「正直、個人タイトルはあまり意識していない」ときっぱり。「こうやって優勝争いができ、良い結果を残していたら後からついてくるものだと思っている」。謙虚に目の前の一戦に集中し、勲章を手に入れる。