森保ジャパンW杯初戦で対戦するドイツ代表の新練習拠点に潜入! 豪華すぎる設備、漂う圧倒的な強国感

スポーツ報知
練習前にミーティングを行うドイツ代表の選手(カメラ・岡島 智哉)

 【フランクフルト(ドイツ)20日=ペン・カメラ、岡島智哉】サッカー日本代表がカタールW杯(11月20日開幕)1次リーグ(L)初戦で対戦するドイツ代表は、今年の6月30日に正式オープンした新拠点「DFB(ドイツ・サッカー連盟)キャンパス」での初のトレーニングを公開。日本メディアではスポーツ報知が唯一の“潜入取材”に成功した。建設費約1億5000万ユーロ(約210億円)で完成した最新鋭施設で行われた練習とは。

 密度の濃いサッカーが目前で繰り広げられていた。27歳にして代表通算68戦出場のMFキミッヒ(バイエルン)がとんでもない速さのパスを黙々と左右に散らせば、司令塔MFギュンドアン(マンチェスターC)は圧巻の視野の広さから度肝を抜くスルーパスを繰り出す。W杯通算10得点のFWミュラー(バイエルン)は激しい接触で味方を負傷させるも、よくあることだとばかりに意に介さず、華麗なゴールを決め豪快に笑っていた。23日の欧州ネーションズリーグ・ハンガリー戦に向けた練習は、合流初日とは思えないほど強度も技術も高かった。

 これら圧倒的な“強国感”を際立てているのが、東京ドーム4個分(約20ヘクタール)の敷地につくられた最新鋭施設「DFBキャンパス」だった。今年6月末に正式オープンしたこの施設は、最高級の天然芝4面を備える。ドイツ代表は男女育成年代、フットサル、ビーチサッカーなど15の代表チームを抱え、これまで全てが別拠点で活動していたが、全てをこの巨大施設に集約したという。

 設計にあたっては、担当者が世界各地の200以上のクラブ・連盟の施設を訪問。約210億円の建設費は、FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)からも援助があったという。この日の練習はコート2面をぜいたくに使って行われ、上空にはデータ収集のため、2台のドローンがせわしなく飛び交っていた。当地での初練習を終えたキミッヒは「最高の環境だ」とうなずいた。

 1次L初戦で対戦する日本と準備面で比べると、キミッヒが言うように最大の差は環境にある。国際空港に近い立地のため“ドア・トゥ・ドア”でカタールへの航空便での移動は約6時間。海外遠征時も直前まで調整が可能という。関係者も「W杯の事前合宿も当然ここだ。(カタールの)気候への順応も考える必要があるが、ここの医療体制や設備の充実ぶりを考えると、カタール入りは(開幕)直前になるかも」と何ら隠すことなく説明した。

 W杯4度優勝の強国の“虎の穴”への取材。ダメ元で「潜入取材」を行いたいと、ドイツ連盟側に英文メールで伝えると「潜入取材? それは面白い! ぜひお待ちしています」とあっさりと返事が来た。さらに、「キミッヒの記者会見もあるけど、参加します?」と追加の提案までしてくれた。現場においても、関係者は私の質問にとても丁寧に答えてくれた。仮にも私は、W杯で対戦する敵国の記者である。施設も広ければ、心も広い。懐の深さを感じると同時に、世界王者返り咲きを狙うW杯優勝候補の心の余裕も感じずにはいられなかった。

 ◆ドイツ代表の過去のW杯 ブラジルに次ぐ2位タイとなる4度の優勝(1954、74、90、2014年大会)を誇り、今大会が18大会連続20度目の出場となる。近年ではGKカーンを擁した02年日韓大会で準優勝。自国開催だった06年大会と10年南ア大会で3位に入り、14年ブラジル大会では決勝トーナメントでフランスやブラジル、アルゼンチンを下して優勝。18年ロシア大会は、1次リーグ敗退に終わった。

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