J3富山、小田切道治新監督が就任会見「もう一度、J2へ」…残り9戦で昇格圏の2位・鹿児島と8差

スポーツ報知
カターレ富山の左伴社長(左)と小田切新監督

 J3・カターレ富山は21日、富山市内の同クラブハウスで、小田切道治監督の就任記者会見を行った。成績不振を理由に石崎信弘監督の退任が決まり、小田切道治ヘッドコーチが監督に昇格した。会見では左伴繁雄社長と小田切新監督が出席し、残り9試合への意気込みを語った。

 小田切新監督は「90分間、ハードワークして走りきり、ボールを奪いに行く守備は石崎監督が築き上げたもの。プラスアルファで何を提示していけるか。崖っぷちの状況だが、目の前の試合に勝つことだけを考えていきたい」と決意を語った。

 石崎監督の退任が決まったのは、17日の沼津戦で0-1での敗戦後。残り9試合を残して5位、J2昇格圏内の2位・鹿児島と勝ち点8差となった。18日のトレーニングマッチの後、石崎監督に申し入れ、双方合意の元、契約を解除した。左伴社長は「今季はJ2復帰を目標を掲げてきたが、昇格圏内からは遠いポジションということを重く見ました。フロント職員も毎日、ハードワークしてくれた中、このような結果になったことは、私も含めて責任を持つ立場にある。この時期に及んで交代するのかという声もあるが、まだ諦めてはいないし、何も終わっていない。残りの試合を戦っていこうと伝えました」と説明した。

 今季のJ2復帰が危機的な状況の中、白羽の矢が立ったのが、小田切ヘッドコーチだった。富山市出身で、富山第一高を卒業後は京都に加入。その後は甲府、JFLジヤトコ、同YKK APに移籍。08年には創立されたばかりのカターレ富山に加入して、J2昇格に貢献した。小田切新監督は「カターレが出来て初めての試合は1万人の観客が来てくれて、すごいと思いました。(その当時の勢いを)取り戻したい気持ちはもちろんあります」と振り返る。

 09年限りで現役を引退し、10年からはカターレのジュニア、ユース年代を指導し、19年にはトップチームコーチに就任。20年にはS級コーチライセンスを取得した。左伴社長は「地元出身の監督として、育てようと強く感じてきた。本来なら整った環境で盤石の船出を考えていたが、『火中の栗でも拾います』と言ってくれた。彼の熱意にかけました」と期待を込めた。

 監督を打診された当初は、ヘッドコーチとして自分の責任もあり、就任に迷いもあった。すぐに返事は出来なかったというが「カターレというチームが出来たときの喜びや、降格の悔しさも全て見て来た。もう一度、J2に復帰するんだという思いが強くなって決断しました。熱いハートは誰にも負けません」と新指揮官。長年、カターレを支えてきた熱血指揮官が、崖っぷちのチームを救う。(中田 康博)

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