【尾車親方の目】御嶽海は「因果応報」明白な稽古不足 若手成長の現実受け止めていない

スポーツ報知
佐田の海に突き落としで敗れ、負け越しとなった御嶽海(右)(カメラ・小泉 洋樹)

◆大相撲 ▽秋場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 カド番の御嶽海が負け越し、大関からの陥落が決まった。攻め込んだ土俵際で西前頭5枚目・佐田の海に突き落とされた。在位4場所は、1969年名古屋場所に大関が2場所連続の負け越しで関脇に転落し、翌場所10勝すれば復帰できる現行制度になって以降、4番目の短さとなった。

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 あの御嶽海はどこに行ったのか…。佐田の海との一番。立ち合いは両脇を固め前に出たが、顎が上がり、胸は反って、腰も高かった。腹を出して前に出ているから圧力がない。下半身も使えないから、左に動かれた時に残る体勢も作れなかった。背中を丸めて車輪のように前進した御嶽海の迫力ある姿はもうなかった。

 私は「因果応報」という言葉が好きだ。若い衆に何度も説いたことがある。現在の行為に応じて未来の果報が生じる、という意味。いい例が名横綱・千代の富士さんだ。1981年の春場所に大関に昇進、さらなる猛稽古を積んでわずか3場所で横綱に昇進した。

 御嶽海の場合はどうだ。稽古不足は明白。幕内上位の若手を甘く見て、急速に力をつけている現実を受け止めようとはしなかった。その結果、わずか4場所で大関陥落となった。

 御嶽海には「力がなければ3回の優勝はできない」という事実もある。今場所2度目のDO NOT FORGET(決して忘れるな)だ。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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