御嶽海わずか4場所で大関陥落 国技館に悲鳴 八角理事長ゲキ「稽古しかない」

スポーツ報知
佐田の海(右)に突き落としで敗れ、負け越しとなった御嶽海(カメラ・小泉 洋樹)

◆大相撲 ▽秋場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 カド番の御嶽海が負け越し、大関からの陥落が決まった。攻め込んだ土俵際で西前頭5枚目・佐田の海に突き落とされた。在位4場所は、1969年名古屋場所に大関が2場所連続の負け越しで関脇に転落し、翌場所10勝すれば復帰できる現行制度になって以降、4番目の短さとなった。東前頭3枚目・玉鷲が、西同8枚目・北勝富士との1敗対決を制し、単独トップに立った。2敗で平幕の錦富士を加えた2人が追う。

 御嶽海の大関陥落を告げる悲鳴が国技館に響いた。土俵際まで追い詰めた佐田の海に逆転の突き落としを許し、右足で土俵を割った。8敗目。一礼し、ため息交じりのどよめきに包まれる中、表情は変えずに土俵溜まりに腰を下ろした。取組後は、無言で帰路についた。

 自己ワーストに並ぶ6連敗。初日からの2連勝がうそのように勢いが止まった。土俵下の伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)が「今場所は全体的に、あまり気合が入ってない」と指摘すると、八角理事長(元横綱・北勝海)も「顔が負けている時の顔になっている」と続いた。自身3度目の優勝で大関昇進を決めてから、わずか4場所。現行制度では4位(昭和以降では6位タイ)となる短さで関脇への転落となった。

 夏場所で9敗し、カド番で迎えた先場所の名古屋。場所中に部屋関係者に新型コロナ感染者が出た影響で途中休場し、自身も無症状ながら陽性となった。同場所を2勝5敗8休。通常であれば関脇転落だが、コロナ関連での休場のため据え置かれ異例の2場所連続カド番で今場所を迎えていた。

 夏場所で右肩を負傷。影響も心配されたが、治療を重ね順調に回復していたという。名古屋で休場が決まってからも、若い衆と接触しない夕方の時間帯に1人、宿舎で黙々と基礎運動に励んだ。場所前の出稽古期間には、単身で春日野部屋を訪問。関取衆と肌を合わせ、カド番脱出へ充実の稽古を積んでいるはずだった。

 立ち合いから前に出ながら、土俵際の逆転も目立った6連敗。九州場所で10勝すれば特例で大関復帰となるが、八角理事長は「圧力がないからかわされる。稽古しかない」とゲキを飛ばす。昇進伝達式では、「自分の持ち味を生かし」と口上に思いをこめた。今一度、御嶽海の前に出る相撲を取り戻せるか。今は自分と向き合うしかない。(大谷 翔太)

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