高校野球が世界一になるために必要なこと…「甲子園」だけでなく「U18」入りを目標に代表選手選考改革を

スポーツ報知
解団式を行う高校日本代表(代表撮影)

 【サラソタ(米フロリダ州)19日(日本時間20日)=中野雄太】開催国の米国が2大会ぶりの金メダルに輝いて幕を閉じた第30回U18W杯。初優勝を目指した日本は決勝に進出できず、韓国との3位決定戦を制して銅メダルを獲得した。世界一を果たすために必要なことは何か。現地で取材を続けた中野記者がU18日本代表の課題を「見た」。

 銅メダルを獲得した日本を誇らしく思う反面、悔しい気持ちが一気に押し寄せてきた。金メダルの米国が歓喜した表彰式の後。馬淵史郎監督(66=明徳義塾監督)は「7イニング制の戦い方、絶対に3回までが勝負だと大体わかってきた」と言った。確かに先行逃げ切りが勝利への鍵。だが、日本にはもっと根本的な部分に課題があると感じた。

 今大会のメンバーを否定するつもりは毛頭ない。ただ、本気で世界一を目標にするのであれば、私は代表選手の選考方法を改革する必要があると考える。今回は甲子園出場組を中心に選出し、未出場は光弘帆高内野手(履正社3年)のみ。コロナ下で苦慮しながらの選考だったと想像できるが、将来的には…と思案する。

 例えば北海道、東北、関東と各地域ごとに候補を選び、春のセンバツ後などに発表。その後の公式戦の結果などを見て、夏の甲子園期間中に代表選手を決定するのはどうか。今大会準優勝の台湾は6月中旬に60人の候補選手を集めてセレクションを実施。その後7月、8月と2か月間練習を続けて米フロリダに乗り込んできたそうだ。

 候補枠が広がることで一人一人の意識も高まる。甲子園ともう一つ、U18入りがモチベーション。そんな時代がくれば日本の野球は底上げされ、世界一にも近づくのではないか。もちろん各地域、各高校の理解が絶対必要。越えなければいけない壁は高く、実現が難しいことも承知している。

 1次リーグの台湾戦は2―9の大敗。パワー、スピードともに確かな差を感じた。松尾汐恩捕手(大阪桐蔭3年)は銅メダルを手に「悔しい気持ちもあるけど、素直にうれしい気持ちもある」と複雑な胸中を明かしてくれた。私の心も同じ。日本野球の未来を思う米国滞在16日間だった。(中野 雄太)

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