◆パ・リーグ 西武4―6楽天(ベルーナドーム)
楽天は延長11回の接戦を制し、3連勝。4位西武との差を2に広げ、首位ソフトバンクに2・5差まで詰め寄った。育成ドラフト1位の宮森智志投手が6―4の延長11回に登板し、1回をパーフェクトに抑えプロ初セーブをマークした。
堂々のマウンドさばきだった。6―4の11回2死。宮森は山川をスライダーで空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。「全力で腕を振って抑えるだけだと思った」。1回を3人で料理し、プロ初セーブをマーク。8月2日のロッテ戦(楽天生命)からデビュー22試合連続無失点とし、昨季の広島・栗林が持つ新人記録に並んだ。
昨年、ドラフト会議で育成1位で指名を受けた直後の会見では「大リーグを目指して頑張ります」と宣言し、四国IL高知・吉田豊彦監督からは「まずは支配下だろ!」と突っ込まれた天然キャラの24歳右腕。育成入団の1年目初セーブはプロ野球初の快挙となった。
快進撃のルーキーが締め、チームは3連勝。4位西武に2差とし、首位ソフトバンクにも2.5差と迫った。「シーズンが終わるまでゼロを貫いていけるように」と宮森。1か月半前にはなかった風格が漂ってきた。(長井 毅)