高山善廣に届いたか…52歳・大森隆男がつないだ「全日・日テレ・武道館」22年ぶりの“三位一体”

スポーツ報知
高山善廣&大森隆男の「NO FEAR」Tシャツ

 「全日本プロレス50周年記念大会」が18日、東京・日本武道館で開催された。創立50周年記念スペシャルマッチでは、ザ・グレート・カブキ氏がヌンチャクの舞いを披露し、渕正信、大仁田厚、越中詩郎組がグレート小鹿、谷津嘉章、井上雅央組に勝利。メインイベントでは、スタン・ハンセン氏が見守る中、宮原健斗が諏訪魔から3冠ヘビー級王座を奪回し、4780人の観衆を沸かせ、BS日テレが生中継した。

 全12試合、出場した44選手それぞれにドラマがあったが、私が着目したのは「全日・日テレ・武道館」という“三位一体”の歴史的復活だ。全日本プロレスの日本武道館大会は2004年2月22日以来18年7か月ぶりだが、この時は日本テレビ(地上波)は中継から撤退していた。

 日テレが全日本を中継するのは、2001年1月28日のジャイアント馬場三回忌追悼興行(東京ドーム)以来、21年8か月ぶり。これを武道館大会に限定すると、2000年6月9日(同21日放送)以来22年3か月ぶりということになる。この放送回が旗揚げ以来レギュラー番組だった「全日本プロレス中継」の最終回だった。

 そして令和の武道館。バックステージをのぞくと、日テレのブースがあり、スポーツ局の永井孝昌氏(制作)、高橋和則氏(プロデューサー)と再会できたことで、その重みを実感した。全日本から派生したプロレスリング・ノア中継に携わった面々だ。50周年記念大会はBSながら午後7時から「日本テレビ 全日本プロレス中継」とのタイトルで実況生中継された。緑のテロップも昭和のプロレスファンをうならせた。

 22年前の「全日本プロレス中継」最終回のメインイベントは世界タッグ王座決定戦。川田利明、田上明組が「ノーフィアー」高山善廣、大森隆男組に勝利している。そして22年後の世界タッグ選手権は、王者組・本田竜輝&芦野祥太郎に大森隆男&征矢学のGET WILDが挑戦した。川田&田上は立会人としてスーツ姿だったが、52歳の大森は現役選手として歴史をつないだ。

 惜しくも敗れたGET WILD。大森は深夜にツイッターで「日本武道館大会 結果は出せなかったけど俺は諦めない! なぜかって? それが俺のワイル道だからさ!」とつぶやいた。

 かつてのパートナー、高山善廣は、2017年に試合中の事故で頸髄完全損傷を負い、リハビリを続けている。この日の武道館大会から全日本プロレスでは、高山&大森のイラストが描かれた「NO FEAR」Tシャツ(4800円)を新発売してエールを送っている。大森の“ワイル道”は「全日本プロレス中継」を通じて、高山に届いたことだろう。(酒井 隆之)

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