B1仙台89ERS 新加入2選手・小寺ハミルトンゲイリー&ラショーン・トーマス インタビュー

スポーツ報知
89ERSのベテラン小寺

 今季からB1の仙台89ERSに新たに加入した小寺ハミルトンゲイリー(38)とラショーン・トーマス(28)がこのほど、スポーツ報知のインタビューに応じた。小寺は16日開幕の「第10回 TOHOKU CUP 2022」で優勝を目指すと誓った。(取材、構成=高橋 宏磁)

 米国生まれの小寺は、206センチ、130キロの恵まれた体格。bjリーグ時代の2009年、滋賀レイクスターズに入団し、その後は7クラブを渡り歩いた。20年には日本国籍を取得し帰化選手として活躍。昨季B1琉球では準優勝を経験した。ベテランとしての役割も理解している。

 「今までの経験を生かして、若い選手に働きかけること。コーチと若い選手の間を取り持つこと。そういったこともしていきたいが、何よりもまずは自分がハードにプレーすること。どれだけハードにプレーできるか」

 チームはこの日、男子バスケットボールBリーグの前哨戦となる「TOHOKU CUP」に向け仙台市内で最終調整を行った。初戦の岩手ビッグブルズ戦(16日、秋田・CNAアリーナ☆あきた)に向けて小寺も気合は十分だ。

 「まずはこの東北で一番になること。東北で1位という結果を残して、レギュラーシーズンに向けて弾みをつけたい」

 一方、203センチ、104キロのトーマスは長身と豊富な運動量を生かした守備が持ち味。堅守が自慢のチームに、十分にフィットする可能性がある。日本でプレーするのは初めてとなるが、「仙台という都市はリラックスできる」と生活に不安もない様子。アニメにも興味があるようで「ドラゴンボールが好き。どんな困難も乗り越えていく、そういう部分が面白いと思う」と笑顔で明かした。

 「仙台はまだまだ若いチーム。良くなるポイントはたくさんある。可能な限り、勝利に貢献したい」とトーマス。小寺は「出来る限り勝利に貢献したいが、勝てない試合からも学ぶことが大事だ」と意気込んだ。新加入した両選手はどんな困難も乗り越え、新天地で輝きを放つ。

 ◆小寺ハミルトンゲイリー(こてら・はみるとん・げいりー)1984年8月7日、米国生まれ。38歳。07年からポーランドやドイツで活躍後、09年に来日。20年11月に日本国籍を取得。21年に琉球ゴールデンキングスに入団し、B1準優勝に貢献。ポジションはセンター。206センチ、130キロ。

 ◆ラショーン・トーマス 1994年8月15日、米国生まれ、28歳。テキサスA&M大学コーパスクリスティ校を卒業後、18年からはイタリア1部でプレー。昨季は韓国の蔚山(ウルサン)ヒュンダイモービス・ホエーブスでプレー。ポジションはパワーフォワード。203センチ、104キロ。

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