バスケットボール 仙台大明成高が「U18トップリーグ男子」参戦、佐藤久夫ヘッドコーチインタビュー

スポーツ報知
ハイレベルな練習で切磋琢磨(せっさたくま)する仙台大明成の選手たち(カメラ・山崎 賢人)

 仙台大明成高(宮城)バスケットボール部が今月から新設された全国大会「U18日清食品トップリーグ男子」に参戦する。バスケットボールではインターハイ、国体、ウインターカップに次ぐ大会で、強豪8チームがリーグ戦で初代優勝を目指して争う。創部した05年からわずか5年で全国優勝を果たし、17年にわたり強豪チームを指導している佐藤久夫ヘッドコーチ(72)に今大会の印象や勝負にかける思いを聞いた。(取材・構成=山崎 賢人)

 近年、世界でも活躍する日本人選手が増えているバスケットボール。高校バスケ界に新たな風が吹いてきた。新設された大会には、うれしい気持ちが大きいと佐藤ヘッドコーチは話す。

 「『全国のレベルをもっと上げ、選ばれた8チームでもっと強くなって国内のチームの強化を図ってください』ということだと、とらえています。率直に言えばそういう機会ができたことはうれしい。練習試合じゃなくて準公式試合で当然緊張感もある。そういう経験をさせてもらえるのは私たちだけじゃなく、どのチームもそういう思いがある」

 今大会は高校バスケには前例がないリーグ戦形式で行われる。初めての方式で勝利をつかむには下級生の成長が大事になってくる。

 「考えているのは新戦力を主力化すること。来年や再来年のためではなく今、下級生でありながらも戦力として投入していきたい。試合の前までにある程度上達してもらって、上級生と交ざって責任感をもってプレーする。そうすることで彼らの自覚も出てきますし、更なる結果を出すことに期待したい。ただ、トップリーグで真剣勝負の場なので新戦力を試すのはやりたくない。しっかりと主力に成長してもらった上で自分たちの最強メンバーをつくっていきたい」

 初戦の正智深谷高戦(17日、前橋育英高)を皮切りに、全7試合で行われる大会では日ごろの調整も普段と変わってくる。「練習をとても大事にしている」と話す名将の手腕が試される。

 「チームのいいところをもっと良くしようとする間なのか、うまくできなかったところを訂正するやり方なのか、そこはまた難しいと思う。できれば私はうまくできなかったところは時間が解決すると思って急がないで、いいところをもっと伸ばしていきたい。選手のモチベーションをさらに上げていきたい」

 今季のチームは過去17年のなかでワースト3に入る実力だと明かし、今年7月のインターハイではシードながら3回戦で藤枝明誠(静岡)に敗退。「勝ちたい気持ちはあるが技術も体力もレベルが低かった」と話し、課題に取り組んできた。主力の3年生3人を中心に躍動を図る今大会の目標を聞いた。

 「インターハイの戦いを見ていると、順位については今の私たちが挙げるのはおこがましい気がしています。一戦一戦自分たちの力を出し切るのはなかなか難しいけど、それに近いことを彼らに求めて、なお私もベンチワークに徹底していきたい」

 ◆U18日清食品トップリーグは日清食品と日本バスケットボール協会が18歳以下の選手を対象に育成と強化を目指し、新たに創設した大会。22年9月10日から開幕し11月20日まで約3か月間、全国の選ばれた強豪校8チームが1回戦総当たりの計7試合リーグ戦を行い優勝を決める。

 ◆佐藤 久夫(さとう・ひさお)1949年10月18日、仙台市生まれ。72歳。仙台高から日体大に進学。卒業後、宮城県内の高校で教員になり、指導を始める。86年、仙台高に赴任。99、00年に高校選抜優勝大会連覇。00年、富山国体少年男子で優勝。02年から日本バスケットボール協会強化本部に。A代表アシスタントコーチなど歴任。05年から明成高で指導。ウインターカップでは09年に初優勝を果たし13~15年で3連覇を果たすなど6回制覇。インターハイでは15年に優勝している。

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