阪神の西勇輝投手(31)が15日、球団史上初となる対巨人シーズン無失点を誓った。17日の今季最後の伝統の一戦(東京D)に先発予定。今季G戦は3登板で24イニング無失点に抑えている。巨人戦30回以上無失点なら、球団では69年・江夏豊(31イニング目に失点)以来、53年ぶり。30回以上を投げてシーズン無失点なら球団初。「完投を目指している。初球から交代と言われるまで、自分のパフォーマンスを出せれば」と意気込んだ。
現役引退が発表されたオリックス・能見とは阪神で19、20年にプレー。ランニングや夏場の調整法など「すごく細かに教えてくれた。本当に勉強になった」と、今も実践しているといい、球団タイ記録の巨人戦8連勝(09~11年)をマークした能見から“Gキラー”も継承する。また、今季、投球回数は142回1/3で、2/3回で現役最多の5年連続規定投球回に到達。球団ではメッセンジャーの8年連続(11~18年)以来、日本人では能見の6年連続(11~16年)以来となる。
チームは、16日にヤクルトが勝てば17年連続のV逸が決定するが、CS進出へ、1・5ゲーム差の4位・巨人との一戦は重要。「気負わずに冷静に一球一球投げられれば」。2年ぶり2ケタ10勝目もかけて得意のG戦に臨む。(森脇 瑠香)